2020年02月22日

日本のいい面とわるい面は表裏一体(クールジャパン)

このまえみた「クールジャパン」(NHK)で
外国人からみた「日本人あるある」をとりあげていた。
トイレでスリッパをはく、とか、
「日本人っぽい」とよくいわれる、
などは まあどうでもいいけど、
・テーブルのうえをきれいにする
・無言の圧
・注意喚起がおおい
にはかんがえさせられた。

「テーブルのうえをきれいにする」は、居酒屋などのお店で、
日本人は自分たちのテーブルをきれいにすること。
なにかがこぼれたらふきとるし、
たべおわればお皿やハシをまとめる。

「無言の圧」は、ちょくせつ「〜して」と言葉でいわず、
たとえばおそくかえってきたダンナを、妻は笑顔でむかえたのに、
つぎの日、朝ごはんがつくってなかった、など。

「注意喚起」は、エレベーターや横断歩道で、
「〜しないで」「〜に注意して」と、
エンドレスのアナウンスをながすこと。
歩道のあちこちに「禁煙」とかかれていたり。
公園やジムも、「〜して」「〜しないで」のはりがみだらけだ。

なぜ日本は注意喚起がおおいのか、司会の鴻上さんがたずねると、
ゲストの外国人が自分のかいたパネル(無言の圧)をさして、
「無言の圧と表裏一体だ」といっていた。
日本社会は安全で、ゆきとどいたサービスをたのしめるけど、
それらはみな「そうしなければならない」と
同調をもとめる空気の裏表なのだ。

「表裏一体」といわれたら、おおくの現象に説明がつく。
サッカーの日本代表が、試合のあとロッカー室をきれいにするのも、
電車が1分のくるいもなく運営されるのも、
そのうらに、日本的な抑圧がかくされている。
どこのお店にはいっても笑顔でむかえられて快適だし、
コンビニが24時間営業し、雨がふればカサをさす。
新型コロナウイルスがはやれば だれもがマスクをつける。
そのいっぽうで、ゴミの分別をまもらないとうるさいし、
町じゅうが注意がきばかりでうっとおしいし、
電車にのればどうでもいいアナウンスがやかましい。
これらはぜんぶ日本の快適さと表裏一体の関係にある。
まあ、ものごとにはいい面とわるい面があるのは、
なにごとにおいて あたりまえなのだけど。

それにしても、テーブルのうえをきれいにするが、
日本だけでおおなわれているとはしらなかった。
飛行機が韓国の仁川空港につき、おりようとしたら、
座席のまわりがメチャクチャちらかってるのにおどろいた。
韓国には、かたづける文化がないのだろうか。
中国では、そうじをするとは、目のまえにあるゴミを、
どこかみえないところへ移動させるだけで、
根本的なそうじになってない、と星野博子さんの本にかいてあった。
そんなのは、中国のひとにかぎられた習慣かとおもっていたら、
どうやらまわりをととのえるのは、日本人だけだったとは。
安全で快適にくらせる日本は、
外国人にとって すごく居心地がよさそうだ。

posted by カルピス at 17:50 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする