2020年03月03日

政府の要請にしたがわなかった島根県と、出雲市・松江市に拍手をおくる

政府が新型コロナウイルスへの対応として、
小中高の休校を要請したとき、
島根県の出雲市と松江市は小・中の休校をみおくり、
島根県としても、県立高校を休校にしていない。
政府の要請にしたがうかどうかは、
それぞれの自治体が判断することであり、
いろいろな事情がからんでくるだろう。
いちがいに いいとかわるいとかはきめられないけど、
地元の人間として、島根県、
そして出雲市と松江市の判断をほこらしくおもった。
自分たちできめるちからがあり、
いかに政府の要請であっても、納得できないことには
したがわない姿勢がかっこいい。

島根県というと、鷹の爪の吉田くんが
ずいぶんイメージをかえてくれたとはいえ、
ふるい政治が根づよくのこっているおくれた地域、
みたいなイメージがさきにたつのではないか。
そんな島根県が、政府の要請にしたがわなかったことで
なんだか有名になったようでよろこばしい。

田舎にすむものは、「有名になる」機会がすくないものだから、
「有名になる」のがすきで、すきだけど、
有名をかんちがいもしている。
ただテレビに「島根県」の文字がでたり、
アナウンサーが「島根県」をくちにするだけでハッとなる。
このまえ全国版のニュースにとりあげられたのは、
出雲市でおきたたてこもり事件だった。
旅行先のホテルでテレビをつけたら、
島根県がでてきたのでおどろいたものだ。
テレビにでただけで「おどろく」ほうがどうかしてるけど、
このときは、警察の説得により、だれもケガをすることなく
めでたし めでたしの解決をむかえた。
犯人だった男性は、とくに乱暴なことはせず、
とてもおちついて、しずかにたてこもったのだという。
これもまた、いかにも島根らしい事件だった。

2月22日はネコの日としてしられているけど、
島根では竹島の日でもあり、なにやら行事がもよおされ、
右翼の車が市内をパレードしたりして、独特の雰囲気となる。
でも、ことしは新型肺炎のせいで、韓国からの訪問者がおらず、
いつになく しずかな竹島の日だった。
島根の名前がとりあげられる数すくない機会をなくしたわけで、
すこし残念な気もしていたところに、
政府の要請にしたがわなかった「事件」がおきた。
田舎者のほこりをかきたてる クールでホットな判断がすばらしい。

posted by カルピス at 22:22 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする