2020年03月05日

ピークのまえに、そろそろ新型肺炎にあきたのかも

しりあいのハーブショップにクッキーをとどけた。
駐車場の奥には、発送をまつ苗が たくさんおかれている。
地震や台風など、なにか災害がおこると、
生活必需品でないハーブは たちまち注文がへるそうだ。
今回の新型肺炎でも、注文が激減したときいていたのに、
いそがしい時期とおなじくらい、
たくさんの苗がならんでいて意外だった。
お店の方とすこしはなしをする。
「たくさん注文がありましたね」というと、
新型肺炎のさわぎに、もうみなさんあきてきたのかも、
みたいなことをいわれた。

毎週木曜日は、クッキーとおにぎりの販売に
クッキー班のメンバーで、ある施設をたずねている。
「クッキーはいかがですか?」
と声をかけながら各部屋をまわるわけで、
はいらないでください、といわれた部屋をのぞき、
ひとつのたてものの5階から1階までをまわる。
きょうは、いつになくクッキーがよくうれ、
おにぎりはもっていった18個がめずらしくうりきれた。
おおくの部屋で、まるでわたしたちをまっていたかのように、
クッキーのカゴを職員の方々がとりまき、どんどんうれていく。

これら、たった2つの例で わかったようなことはいえないけど、
1ヶ月以上を新型肺炎にふりまわされ、
もうあきてきた、というのは、おもしろい指摘だ。
ひとはあきやすい、という事実をおもいだした。
クッキーとおにぎりがよくうれたのも、
部屋をおとずれる外部の人間(わたしたちだ)が
いい気分転換になるからかもしれない。
ひとは、あんまりながいあいだ緊張がつづかない。
なるべく外出はひかえて、とか、
手あらいと消毒を徹底して、とか
うっとおしいはなしばかりきかせられるので、
まだ感染のピークではないかもしれないのに、
もう「あきて」しまったのは、じゅうぶんかんがえられる。

東アジアをのぞくおおくの地域では、まだこれから
新型肺炎にからむニュースがふえていくのだろうけど、
日本では、この1ヶ月以上のあいだ、
新型肺炎についての報道ばかりをきいてきた。
日本のひとがあきるぐらいだから、
中国では、どれくらいひとたちが「あきて」おり、
うんざりしながら以前のくらしをまちのぞんでいることだろう。

感染がひろがるかどうか、いまが重要な時期といわれ、
おおくのひとが神経質になっている。そんななかで
「あきた」なんていうとひんしゅくをかいそうだけど、
この時期に気をゆるめると、たいへんな事態につながる、
とながいあいだいわれつづけると、気もちは逆ギレにちかくなり、
なげやりというか、どうでもよくなってくる。
小中高の一斉休校だって、
子どもたちの緊張がながくつづくわけがない。
ほかの場所にあつまってあそび、けっきょく学校とおなじ、
もしくは もっとわるい環境に身をおくようになるのでは。

「あきる」のや、「気のゆるみ」がこわいのなら、
期間をしぼって対応したほうが効果的なのではないか。
ずっと緊張をしいられると、どうしても気がゆるむ。
ひとは集中や緊張をつづける日数には限度がある。
いまがいちばんあぶない時期かもしれないのに、
緊張がゆるみ、どうでもいい気がするのは あぶなっかしい。

posted by カルピス at 21:57 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする