3月にはいってから、日本国内でも
新型コロナウイルスの感染がひろがりだした。
それにともない、北海道や東京だけでなく、
おおくの県ではじめての感染者をだしている。
島根もそのうちなかまいりするだろうとおもっているのに、
なかなか感染者が報告されない。
いまや、感染者がでていないのは、
島根・鳥取と、岩手県だけになってしまった。
テレビをつけるとコロナのニュース一色だし、
新聞もネットも、コロナがない世界をおもいだせないくらい
コロナのことばかりのっている。
それが、島根では、あまり切実な危機感のないまま3月がおわった。
いま、世界でいちばん平和な土地は島根なのではないか。
宍道湖岸をジョギングしていると、
夕日をみにおとずれるひとが、あまりマスクをつけていない。
マスクをしないひとのほうがおおく、
つけているのは少数派にぞくする。
お店でマスクがかえないのは、ほかの都道府県とおなじだけど、
ぜんたいとしては、かなりゆるい雰囲気といえるのではないか。
もちろん、場所によっては注意がはらわれている。
きょう歯医者にいったら、
おでこにあてるタイプの温度計で検温された。
36℃以下だったので、温度計がただしくはかってないとおもわれ、
3どもやりなおしされた。
きのうクッキーの販売におとずれた会社では、
部屋のなかにいれてもらえず、ろうかでの販売となった。
職場でも、午前と午後の2回、全員が検温して
体調の変化に気をつけている。
ただ、人口がすくないぶん、満員電車での通勤はないし、
密集した集団もできにくい。
きょう県立のプールへいくと、
休館日かとおもうくらい、駐車場がすいている。
ジムでトレーニングしているのは3人で、
プールはわたしをいれて4人だった。
さすがにジムは リスクがたかいとおもわれるのだろう。
いりぐちのドアには、感染者がもしでたら、
ただちに休館する、とはりがみがしてあった。
休館になれば、当分およげないので、
およぎおさめだとおもって、週一の水泳にかよう。
きょうがさいごだとおもいながらの水泳が、
もう1ヶ月以上つづいている。
テレビでサッカー中継をみられないため、
録画しておいた番組がつきてしまった。
かといって、コロナ関連のニュースにはうんざりだし。
きょうの夕ごはんでは、2018年のロシアW杯、
日本対セネガルなんて試合をひっぱりだしてみた。
ひさしぶりにみるW杯はとても新鮮にうつる。
グループリーグがセネガルといっしょだったことすらわすれていた。
試合の結果は、もちろん記憶にない。
いま、どれだけのひとが、
日本対セネガルの試合をおぼえているだろう。
こたえは、2対2のひきわけ。
日本は2ど先制され、2どおいついている。
実況のアナウンサーが、
「気をつけるのは、ミスをしないこと」
となんどもくりかえす。
あたりまえじゃないか。
ミスをしたくてする選手はいない。
アナウンサーがいいたいことはわかるけど、
もっと具体的な表現にかえたほうがいい。
どうしたらミスをふせげるか。
どんなタイプのミスがこわいのか。
新型コロナウイルスは、サッカーとなじまない。
選手たちは、汗とツバをとばしながら
接触のおおいプレーを90分つづけるし、
みかた同士でも、ハイタッチやだきあう姿がよくみられる。
観客だって、うれしいときはハグをしあう。
これで感染がひろがらないわけがない。
そうはいっても、じっとかたまったまま試合をみてもたのしくない。
新型コロナウイルスのリスクがあるあいだは、
サッカーはできないと、きょうの試合をみていてわかった。
もちろん、サッカーだけではなく、
すべてのスポーツがコロナとなじまない。
密閉した体育館、密集したスタンド。
よろこびあってだきあうサポーター。
コロナの危機がすぎさったとき、わたしたちは
スポーツ観戦のしかたを わすれているのではないか。