家からできるだけでない生活、ということで、
家でもできるトレーニングがネットで発信されている。
体感をきたえたり、腹筋がバキバキになるようなことが
アピールされているけど、どれもなかなかたいへんそうだ。
いくら効果があっても、たのしくなければながくつづかない。
「筋肉はうらぎらない」で有名になった
「みんなで筋肉体操」は、いまおもえば、
家でする筋トレのさきがけだったといえる。
そして、わたしとの相性がとてもよかった。
最高にがんばって、やっとできる、という
ギリギリの線をついてくるので、
ついのせられてがんばってしまう。
お風呂のまえにとりくむことがおおく、
夕ごはんがおわり、パソコンにむかっていると、
からだはもううごきたがらない。
つかれてるから、きょうはやめようと、なんどおもったことか。
でも、筋肉体操をあきらめて歯みがきをはじめると、
そのうちからだと頭がすっきりしてきて、
「今夜の筋肉体操」をする気になってくる。
わたしの場合、歯みがきは、トレーニングのスイッチになっている。
もともとわたしは家にいるのがすきなほうで、
おなじリズムをまもって一週間をすごしてきた。
新型コロナウイルスにより、できなくなったのは、
図書館の利用と水泳で、休館になったのだから我慢するしかない。
あとは、食料品のかいものと、本屋さんへのおでかけぐらいだ。
野外ですきなのはジョギングと自転車だから、いまでもできる。
ただ、社会の雰囲気がおもたくなり、
感染への不安から、ときどき気もちがゆれることがある。
いまは、仕事にかよっているから 正気をたもちやすいけど、
強制的に家だけの生活になれば、かなりつらいだろう。
家のそとで、だれかとおしゃべりすることが、
どれだけ気をやわらげるか、はかりしれない。
このまえ「目の前のことに全力で」とかいた。
筋肉体操をしてるときは、まさに
「目の前のことに全力で」とりくんでいる。
筋肉体操が5分間だから、ではなく、
トレーニングとは、そもそも
「目の前のことに全力で」とりくむものだ。
ただ、リラックスしてすごす時間は、シングルタスクより、
マルチタスクのほうがたのしい。
おしゃべりや雑談は、なにかの目的があってするものではなく、
そのことじたいが目的になっている。
お酒もまた、シングルタスクよりもマルチタスクのほうがいい。
「目の前のことに全力で」お酒にのぞむのもありとはいえ、
ふつうお酒は、たべながら、音楽をききながら、本をよみながら、
だれかとおしゃべりをしながらたのしむ。
シングルタスクでないところにお酒のよさがある。