2020年04月23日

旅行ちゅうに、ためさなかったものへの未練

デイリーポータルZに
「不思議!水で割ると色が変わるお酒たち」がのった。
https://dailyportalz.jp/kiji/raki-absente
白くにごることで有名な、ギリシャのウーゾかとおもったら、
トルコのラクというお酒だった。
アニスの油分のせいで白くなるらしい。
イスラム圏のトルコで、そんなつよい酒をつくっている、
というのもなんだか不思議だ。

しったようなことをかいたけど、
わたしはラクも、ウーゾものんだことがない。
わたしがギリシャを旅行したとき、
どこのカフェにもウーゾのビンがおいてあり、
いったいどんな味なのだろうとおもいながら、
けっきょくためすことなく旅行をおえてしまった。
気になりながら 手をださずにおわることが わたしにはよくある。
タイを旅行したときは、雑貨屋さんで透明な酒に気づいた。
メコンウィスキーのとなりにおいてある。
コメからつくったつよい酒だというので、焼酎だろうか。
焼酎よりもビールがほしかったし、そんなにやすくない。
ゲストハウスにもってかえっても、
もてあましたらあつかいがめんどうなので、
けっきょくかわなかった。

タイのブラジュアップキーリーカンでとまたったホテルは、
安宿なのに なかなかよくできたところで、
毎日2本のあたらしいペットボトルと、
かんたんな喫茶セットが部屋にとどけられる。
インスタントコーヒーのスティックと、
重量感のあるビスケット、という内容だった。
ほかにも、トイレットペーパーと、あたらしいせっけんが2つ。
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ここまで「おもてなし」をしてくれるホテルに、
いっぺんで好感をもった。
すごくビスケットにひかれながら、それなのに、
なぜだかたべずに2日間の滞在をおえる。
そのすぐあとから、ずっと気になっているのが、あのビスケットだ。
かってもそんなにたかくないビスケットのために、
もういちどあのホテルへいって、
ビスケットのリベンジ(自分がたべなかっただけだけど)
をはたしたいとまでおもう。
そんなことなら、そのときにさっさとたべればいいのに。

自分でわざとこうしたこころのこりをつくるのは、
もしかしたらもういちどその場所をたずねる口実にしたいと、
無意識におもっているのかもしれない。

新型コロナウイルスのひろがりにより
バックパッカーが気がるに旅行できる状況ではなくなった。
3月に世界的な感染のひろがりがあきらかになったとき、
だんだんといきさきがかぎられるなか、
旅行者たちはどううごいただろうか。
しばらくのあいだは(どれだけだ?)旅行はできないだろう。
いまはしかたない。でも、状況がおちつけば、また旅行にでかけよう。
ギリシャのウーゾ、そしてタイの焼酎とビスケットへの未練は、
コロナあけをのぞむ、つよいモチベーションになりそうだ。
自作自演の未練だけど、まずはタイをおとずれて、
ビスケットと焼酎との再会をはたしたい。
あまいビスケットを焼酎でながしこみ、
平和がおとずれたよろこびにひたるのだ。

posted by カルピス at 17:19 | Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする