コロナにより、職場では朝・昼2回の検温が日課となっている。
検温したあと、シャツのボタンをとめるのを、
ついわすれてしまいがちで、ずいぶんあとから気づくことがある。
そういえば、学生のころ、卒業生の第2ボタンをもらうという
不思議なうごきが まことしやかにおこなわれていた。
おもいをよせるひとの第2ボタンをもつと、
そのひとへのおもいがかなうのだという。
もうひとつの意味として、第2ボタンをはずすのは、
恋人募集ちゅうのサイン、というのもきいたことがある。
検温のあと、ボタンをとめるのをわすれるひとが続出した結果、
むすばれるカップルがふえたらおもしろいのに。
いちにちに2ど、体温をはかると、いくつかの傾向がみえてくる。
まず、さむい日はすこし体温がさがる。
あたりまえみたいだけど、人間は恒温動物のはずだから、
外気の気温にそう左右されないはずなのに、現実は若干ひくくなる。
そして、食後はすこし体温があがりがちだ。
いつもではないけど、日によっては37℃をこえることもある。
つかっている体温計が、そんなに正確でないのかもしれないけど、
なんどかはかりなおしても、すこし体温がたかいのはかわらない。
また、ひとによっても、平熱がたかめのひとと、
ひくめのひとにわかれている。
ひくいより、たかいほうが健康というのをきいたことがある。
37℃をこえても、調子がよければそっちのほうがいいらしい。
反対に、ひくいのは、ひえにつながるし、
いまはやりの免疫力がおちている状態なのかもしれない。
歯医者さんと市の施設へいったときに、
ひたいにあてるタイプの体温計で熱をはかられた。
どちらも35℃代がでて、これはひくすぎるけど、
たかいわけではなさそうだから、ま、いいか、
みたいに判断されて建物にはいるのをみとめられた。
あのタイプの体温計は、あんまりあてにならない気がする。
職場の体温計は、わきの下ではかるタイプで
はかりおえたらいちいち消毒して
つぎのひとにわたすので、かなりめんどくさい。
こうした習慣も、コロナの風物詩としてなつかしくなるのだろうか。
マスクに消毒と手あらい。そして検温の習慣が身についてきた。