マンチェスターユナイテッドをめぐる現代史を
不定期で連載している。
4回目は、「ファーガソン後の迷走の理由。
古かったモイーズと細かすぎたファン・ファール」
https://news.yahoo.co.jp/articles/23b57d51587dcab7b6b477cbad6fe2f00eab55f5
27年の長期政権だったファーガソンのあとがまに、
モイーズ氏がマンUにまねかれたものの、
戦術がふるすぎて結果をだせなかった。
1年ももたずに解任され、暫定監督でつないだあと、
オランダ人のファン=ハールが監督ついた。
ファン・ハールはボールを支配して勝つオランダ方式の典型である。(中略)ファン・ハールがやりたいサッカーは同じで、実現するためのディテールも決まっている。
もう1つの特徴は非常に熱心だということ。高い目標を掲げ、そのためのロジックが緻密で、なおかつ異常に熱心な監督が来るとチームはどうなるか。合わない、ついていけない選手が必ず出てくる。
・非常に熱心
・高い目標を揚げる
・ロジックが緻密
とくれば、いうことないみたいだけど、
そうはならなかった。
ファン=ファールは期待にこたえきれず、
2シーズンでおわっている。
「非常に熱心」だからといって、
それがかならずしも結果にむすびつかないのがおもしろい。
「合わない、ついていけない選手が必ず出てくる」のは、
おおかれすくなかれ、だれが監督になってもさけられない。
とはいえ、ファン=ファールの場合、彼の流儀にあわない選手は
チームに貢献するのが論理的に不可能なので、すくいがない。
選手も監督も、どちらがわるいわけではなく、「合わない」わけだから
あまりふかくかんがえずに、チームをかわったほうがいいみたいだ。
ファン・ハールの場合は、彼のロジックに忠実な選手でないとチームに貢献できないので、ファン・ハールの流儀に適応できない選手は結果的にプレーできない。
ユナイテッドで7シーズンプレーしたラファエウは、ファン・ハール監督が就任した次のシーズンにはリヨンへ移籍した。 「僕を好きでないのは知っている。監督交代は僕にとって致命的だった」(ラファエウ)
ディ・マリアも1シーズンでパリ・サンジェルマンへ去った。「適応するのは無理だった」と話している。
ドイツのブンデスリーガが再開し、2節を消化した。
フランクフルトとバイエルン=ミュンヘンの試合をみる。
試合は無観客でおこなわれ、1チーム30人の関係者しか
スタジアムにはいれないという。
選手は全員がPCR検査をうける、選手交代は5人まで、など、
コロナによる2ヶ月の休止期間と、
今後の過密日程を考慮した対応がとられている。
ピッチにたつ選手・監督はマスクをしていなかったけど、
ベンチにすわる選手はおたがいに間隔をとり、マスクをつける。
点がはいったときは、ヒジをぶつけあって よろこびをあらわしていた。
番組では、実況のアナウンサーが
ひとりで試合のうごきをつたえていた。
ブンデスリーガにくわしいひとのようで、
適切な説明をいれてくれるので、
いつもみたいに「解説者」がいなくても
これでじゅうぶん、という気がした。
遠慮しながら「解説者」からはなしをひきだすよりも、
リーガの情報を過不足なくおしえてくれた。
サッカーがふたたびはじまったドイツ。
過去の名勝負などではなく、いまのサッカーがみたかったので、
ほとんどなにもしらないリーガの試合でもたのしめる。
Jリーグが中止されてから、もう2ヶ月以上がすぎた。
リーグの再開がまちどおしい。
サッカーのない生活は、とてもさみしい。