島根県の出生率が1.68で、全国3位だったと
6日の朝日新聞島根版にのっていた。
ただ、出生数は4年連続で過去最低というから、
全国3位とはいえ、そんなにおめでたい数字ではない。
ネットをみてみると、出生率の1位は沖縄の1.82で、
全国平均は1.36というからかなりひくい。
4年連続の低下で、2007年以来12年ぶりの低水準だという。
エバーノートにとっておいた記事を検索すると、
2017年は島根が出生率で1.75と2位だった。
生まれた数はすくないものの、出生率についていうと、
島根は上位の常連のようだ。
島根県は、2040年までに出生率を2.07にもっていくことを目標、
とものっている。
2.07は、人口を維持するために必要だといわれる出生率らしい。
「1.57ショック」ということばをおぼえているので、
これまたネットでみてみる。
1.57の、なにがそんなにショックだったのだろう。
1990年に発表された前年度の出生率が
「ひのえうま」だった1966年よりもひくかったことから
「1.57ショック」と、おおきな反響をよんだという。
ふつうの年なのに、「ひのえうま」の年よりもひくい、
というのはありえない事態だったのだ。
ちなみに、「ひのえうま」である1966年に生まれたのが、
のちに『負け犬の遠吠え』を世にだす酒井順子さんだ。
その後、多少の増減はあるものの、
出生率のグラフは右肩さがりにえがかれていく。
負け犬がふえれば出生率はもちろんさがる。
子どもをもってもいい、という状況に日本はないので、
ながい目でみれば、これから負け犬はさらにふえ、
したがって出生率はさがるだろう。
それでは、新型コロナウイルスは、出生率にどう影響するだろうか。
在宅勤務がふえたら出生率もあがりそうだけど、
かえってDVの被害がふえているというし、
マスクをつけ、距離をたもっていては、恋愛もままならない気がする。
出生率を2.07に、と目標をたてたひとたちも、
コロナで世界がこんなにかわるなんて、予想できない。
スキンシップをしにくい世界で、出生率がどううごくのか。
もともとスキンシップのなかった日本は、
さほどコロナの影響をうけず、出生率はゆるやかな右さがりのまま、
とわたしは予想している。