ながらくJリーグがおやすみしているさみしさから
「史上最強チームを語れ。」をかった。
現役Jリーガーと読者がそれぞれ投票し、
Jリーグの最強チームをえらぶという企画だ。
選手と読者とで、えらんだ順位はちがうけど、
おなじようなチームがベスト10にはいっている。
Nーボックスのシステムで有名な
2002年のジュビロ磐田のつよさを、
おおくの選手がくちにしている。
3連覇したときのアントラーズ、
3冠をとった2014年のガンバ、
きょねんのマリノスの評価もたかい。
つよくて点のとれるチームがみんなすきなのだ。
めずらしくNumber の本をかったのは、
オシムさんが指揮をとっていたころの
ジェフユナイテッド千葉がとりあげられていたからだ。
投票によるベスト10いりははたしていないけど、
オシムさんがとりいれたトータルフットボールは、
ジェフだけでなく、日本じゅうのサッカーに影響をあたえており、
今回の特集にも顔をだしたのだろう。
2007年に、オシムさんが脳梗塞でたおれ、
オシムさんのめざした日本らしいサッカーは未完成におわった。
今回の特集では、オシムさんとともにジェフですごした佐藤勇人さんが
コメントをよせている。
ここ数年の海外サッカーを見たときに、オシムさんがそれ以上のことをやっていたのに気づいたからです。前に人数をかけてリスクを冒して攻める。ボールを奪われたらすぐに切り替えて奪い返し、全員が止まることなくボールに関わる。自分たちがしていたことの完成形を今の世界がやっているのがわかったとき、イビチャ・オシムという人はどこまで先を見ていたんだろうと思いました
かえすがえすも、オシムさんが日本代表をひきいての
W杯南アフリカ大会をみたかった。
わたしがサッカーに関心をもつようになったのは、
2002年の日韓W杯からで、ようするに
典型的なミーハーであり、にわかファンだ。
その後、代表選をみるだけの期間がしばらくつづいたあと、
だんだんとJリーグの試合への興味もわいてきた。
オシムさんが代表監督のときに活躍した、
中村憲剛や遠藤ヤットさんがひいきで、
したがって、チームとしてはフロンターレとガンバを応援している。
熱心なサポーターは、生活のおおくを応援するチームにささげており、
その喜怒哀楽のはげしさは、「web本の雑誌」にときどきのる、
杉江さんのブログでほんのすこしだけ 垣間みている。
サッカーで生活にメリハリがつく、などというレベルではなく、
命をかけて声援をおくっているといってもおおげさではない。
わたしは、とてもそこまでの情熱をもちあわせておらず、
ひいきのチームが快勝すれば気分がいい、
という程度のサッカーファンにとどまっている。
Jリーグは、第1節をおえただけで
新型コロナウイルスによる中断期間にはいった。
そして、7月4日からの再開が予定されている。
熱狂的なサポーターでないわたしにとっても
サッカーのない生活は、さみしいものだった。
せんじつから再開したドイツのブンデスリーガの試合をみると、
ながい中断にもかかわらず、選手たちはよくうごいていた。
もちろん本来のスタミナとスピードではないだろうが、
サッカーのできるしあわせを、
おおくの選手がかみしめているのではないか。
Jリーグの試合に、一喜一憂する日常がまちどおしい。