ステイホームのとき、
キャンプ用のコンロで料理したら
キャンプした気になって たのしかった、
とネットにのっていた。
「キャンプ」の用意をするのも、
あとかたづけも楽なので、いいあそびかもしれない。
ヒロシさんのひとりキャンプをテレビでみた。
キャンプ場へゆき、たき火をして、
その火をつかって料理している。
食材は、キャンプ場にいくとちゅうのスーパーで、
気にいったものをかっていた。
家でのキャンプごっこより、ずっとほんものっぽいけど、
ひとりでキャンプして、
なにがおもしろいのだろうとはじめはおもった。
わたしもひとりキャンプをしたことがあるし、
ともだちとふたりだったときもある。
ひとりのときは、つきあってくれるひとがいなかったからで、
だれかつれがあったほうがわたしはたのしい。
ひとりキャンプは、ご飯をたべるとあとはすることがなく、
酒をのみ、はやばやとテントにはいって
ヘッドライトのあかりで本をよむぐらいだ。
ヒロシさんは、だれかといっしょだと
自分のすきなスタイルをじゃまされてたのしくないし、
気をつかうのもいやだとはなしていた。
ヒロシさんはお酒をのまないので、
ご飯をたべるとハンモックにあがり、
まわりの景色をみながらねむりにつく。
じっさいは、なんにんかでキャンプ場にでかけ、
むこうでは、ひとりひとりが自分で料理する、という
グループでのひとりキャンプのことがおおいらしい。
さみしくないし、おしゃべりはできるし、
自分がやりたいことをじゃまするひともいないし、
ひとりキャンプのよさと、グループキャンプのよさの
両方をたのしめそうだ。
恋人以外とおなじテントですごしても、いいことはないので、
なんにんかでいくひとりキャンプはいい方法だとおもう。
ヒロシさんはテントはつかわない主義のようで、
テレビでみたときは、ハンモックとタープをくみあわせていた。
テントをはるのはそうめんどくさくないけど、
テントのなかはりっぱな部屋ともいえ、
外でねる気分をあじわいたいのなら、
テントをつかわないほうがいい。
わたしは かとうちひろさんの『野宿入門』をよみ、
かとうさんの自由さにあこがれた。
でも、行動がともなわない。
野宿をしたいといいながら、夏のあつさ、
冬のさむさが我慢できないし、蚊になやまされたくもない。
なんだかんだいっても、快適さによわいわたしは、
家でのキャンプがおにあいかもしれない。