7月4日からJ1リーグが再開した。
4ヶ月の中止期間をはさみ、第2節がおこなわれる。
観客のいないリモートマッチとしての再スタートだ。
きのうはNHK-BSで、川崎フロンターレと
鹿島アントラーズの試合を放送していた。
試合まえのインタビューで、フロンターレの鬼木監督が、
試合を実現するために、協力してくれたすべてのひとたち、
また医療関係者への感謝をまず口にした。
イタリヤやフランスのリーグが、今季の中断をきめたなか、
こうしてふたたびJリーグのサッカーをみられるのは、
ほんとうにうれしい。
視聴者からNHKにおくられてくるメッセージに、
「どちらのチームもがんばれ」というのがあった。
ほんとうに、どちらにもがんばってほしい。
と、いいながら、わたしはフロンターレを応援しながら観戦する。
開催期間がみぢかくなり、きびしいスケジュールがくまれれている。
選手交代はこれまでの3人から5人へ(交代は3どだけ)。
前後半に、それぞれ1分間の給水時間がとられる。
これは、背番号べつに給水ボトルがわかれており、
試合ちゅう、かんたんには自分のボトルをさがせないためだという。
また、レフェリーを確保するのがたいへんということで、
VARはとりやめとなっている。
きのうの試合では、なんどもきわどいプレーがあり、
ふつうだったらVARにかけられていたはずだ。
試合のながれがとまるのはいやなので、
わたしはVARのみおくりをよろこんでいる。
観客のいないスタンドは、選手やベンチの声がよくきこえる。
どこかでみた光景だ。
わたしがジョギングする運動公園には、サッカー用のグランドがあり、
練習や試合がよくおこなわれている。
そこでおこなわれるサッカーは、まさしく無観客試合だ。
プロの試合に観客がいないのは、異例の風景だけど、
アマチュアレベルのサッカーでは、ごく普通のことだ。
観客がいないサッカーにも、あんがいすぐなれるのではないか。
Jリーグの試合は、さすがにすさまじい迫力だ。
ボールをける音も、選手同士がぶつかる音もなまなましい。
ズドン、ガキン。ボールというより金属がたてる音にきこえる。
試合は、フロンターレがかんたんに2点を先取したものの、
ミスがらみで1点をかえされる。
それまでうまくボールにからめなかった鹿島が、
この1点でげんきづき、鹿島の猛攻がつづく。
昨シーズンのフロンターレはひきわけがおおく、
優勝あらそいにからめなかった。
同点にされると、ファンとしてはいやなかんじだ。
後半終了間際は、圧倒的に鹿島がせめつづける。
フロンターレはボールをけりだすのが精一杯だ。
アディショナルタイムは5分。
それでもなんとか2-1のまましのぎきり、
フロンターレが1勝目をあげる。
関東地方を中心に、感染者がふえており、
Jリーグの関係者からも、
あらたな感染者があらわれる可能性はたかい。
観客がはいるようになれば、観客のなかからも感染者がでるだろう。
これからは、そうした状況を前提として、
Jリーグがおこなわれることとなる。
なんとかうごきだしたJリーグが、リスクをおかしながらも、
なんとかこのまま最終節までたどりついてほしい。