先週から朝倉かすみさんがうけもっている。
わたしがぜんぜんしらなかった小説家だけど、
ずいぶんかわったひととなりがすごくおかしい。
前回は、還暦をむかえるにあたり、快適にくらせるよう、
習慣をみなおす、というはなしだった。
・オンラインゲームをやめ、
・自宅での飲酒をやめ、
・たばこまでやめたのだという。
オンラインゲームには、そうとうなお金と時間をつぎこんだというし、
酒もすごい。
好きでも強くもないお酒をただ酔っ払うために毎日一生懸命飲み、しばしば嘔吐していた。いつも頭の中がボンヤリしていて、だのに飲み始めると一瞬クリアになるあたりが一番怖かった。やめられて本当によかった。
ほんとうに、やめてよかった酒だ。
これまでの習慣を3つやめたのだから、
くつろぎかたがわからなくなり、
このごろは、あまいものをたべるようになったという。
具体的にはあんバターサンドに夢中になった。それぞれお豆腐四分の一丁程度の量のあんことバターをパンケーキに挟み、1日に一度といわず食べていた。
ものすごい量のあんことバターだ。
それでふとらないわけがなく、じっさい7キロも体重がふえてしまい、
「食習慣の見直しを迫られている」、
というのが前回のはなしだった。
今週は、4つめの習慣のみなおしとして、
食習慣を改善したようすが紹介されている。
朝倉さんは、ルールを3つきめている。
1 「満腹かな?」と一瞬でも感じたら箸を置く
2 食べてすぐ横にならない
3 オヤツ(甘いもの)は親指と人差し指で作ったマルの大きさまで
朝倉さんには、このうちの「1」がいちばんむつかしいらしい。
なぜなら、わたしは一般的に「満腹」と呼ばれる状態が、どの程度のお腹いっぱいさ加減なのか分からないのだ。
わたしの「満腹」の測り方は体が動くかどうかなのだった。「もう動けなくなるまで食べること」=「夕食」の血糖値上がり放題、肥満一直線の方程式がいつしか出来上がっていた。
完全にうごけなくなる、すこし手前でたべるのをやめても、
ベッドでやすんでるうちにお腹にすきまができる。
そうすると、「今夜のオヤツ」としてかっていたあまいもの、
それに例の「あんバターサンド」をたべてしまい、
けっきょく「正真正銘『動けなく』」してしまう。
毎晩「もう動けなくなるまで食べ」たら、
さすがにからだにわるそうだ。
次回がすごくたのしみとなる。
朝倉さんがどんなひとなのか気になり、
「Web本の雑誌」の「作家の読書道」をみると、
ここでもそうとうな かわりっぷりがはなされている。
http://www.webdoku.jp/rensai/sakka/michi096_asakura/index.html
朝倉さんの作品をよんでみたくなった。