感染症の専門家である岩田健太郎さんに、
Jリーグ再開についてインタビューした記事がのっていた。
新型コロナウイルスの存在を前提としたJリーグは
どんなスタイルがもとめられるだろうか。
・選手の感染リスクは?PCR検査は必要?
岩田教授に聞く「無観客試合」
https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/202006170007-spnavi
・スタジアムでのコロナ感染はどう防ぐ?
岩田教授に聞く「観客入場」
https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/202007080001-spnavi
──先ほど「トレードオフ」という言葉が出てきました。要するに「ゼロリスクはない」という前提を、まず確認しておく必要があるわけですね?
そうです。先月(5月25日)、福岡県の高野連(高校野球連盟)が県独自の大会を開催しないことを発表しました(編注:6月12日に代替大会の開催を決定)。そのときの説明で「新型コロナの感染リスクがある」ことが理由になっていました。それなら「感染リスクがゼロになるまで待つのですか?」という話になってしまいます。できない理由を列挙して開催を見送るのではなく、むしろ「この条件をクリアできたら開催しましょう」という発想にしていくべきだと思います。
──なるほど。サッカーの場合ですと、密着マークや1対1といったコンタクトの機会が、野球に比べて非常に多くなります。この点についてはいかがでしょう?
選手間での(感染)リスクはあるかもしれませんね。ただし、これは「お互い様」だと思います。相手から感染するかもしれないし、自分が感染させてしまうかもしれないわけですから。そのリスクを飲み込まないと、競技として成立しませんよ。
──だからこそ、PCR検査に安心感が求められているようにも思えるのですが。
いつも申し上げていることですが、間違った安心感を得ることは、痛み止めの麻酔を打つだけで病気をなかったことにして、治療しないことと同じです。何らリスクヘッジになっていない。ウイルス感染というのは、確かにリスクのひとつなんですけど、試合を再開するんだったら、そのリスクを飲み込むほかないんですよ。
岩田さんのはなしは、わたしにもよく理解できる。
さっそく岩田さんのかかれた
『新型コロナウイルスとの戦い方はサッカーが教えてくれる』
(株式会社エクスナレッジ)
を注文し、よみはじめる。
タイトルだけをみると、
はやりにのっかったマユツバものにおもえるけど、
すこしよんだだけで、ただしい本なのがわかった。
新型コロナウイルスへのかんがえ方が ずいぶんすっきりしそうだ。
よみおえたときにも感想をかくとおもうけど、
できない理由を列挙して開催を見送るのではなく、むしろ「この条件をクリアできたら開催しましょう」という発想にしていくべきだと思います。
にしびれたので、宇都宮さんの記事からえた、
岩田さんのかんがえ方を紹介しておく。