2020年07月22日

子ネコをひろう

子ネコをひろう。
野菜あつめの仕事で農家をまわっているとき、
建設現場の機械みたいな音がきこえた。
もしかしたら、ネコ?とあたりをみまわす。
ネコだった。
おなかをすかせたのか、子ネコが必死に大声をあげている。
でも、ひとがこわいようで、わたしがちかくによると、
給湯器のなかにかくれてしまう。
わたしがはなれると、すぐにまたでてきて大声をあげる。
ごはんでさそおうと、ちかくのコンビニでネコの缶詰をかった。
もとの家にもどってみると、おじさんが給湯器をのぞきこんでいる。
子ネコをさがしているようなので、あいさつをして、
「ネコの声がしますね」とはなしかけた。
毎年すてられるネコにこまっているそうで、
子ネコはもちろんこの家のネコではなく、すてられたネコだった。
ごはんをあげたらでてくるかもしれませんね、と
わたしが給湯器のちかくで缶詰をあけると子ネコがでてきた。
アワアワいいながらおおあわてでたべはじめる。
おじさんは、袋にいれてすててくる、といい、
じっさいに袋をもってきていたので、
世話をしてくれそうなひとのこころあたりがあるから、
おねがいしてみます、と子ネコを車にのせた。

というのが、子ネコとのであいだ。
わたしはまだ仕事ちゅうだったので、
近所にすんでいる ネコがすきなしりあいに、
夕方まであずかってもらうようおねがいする。
そのひとは、保健所の保護ネコにボランティアでかかわっている。
なんとかかいぬしをさがそう、でも
みつかるまでは、わたしがあつからないといけないだろう。
夕方子ネコをむかえにいき、ゲージにいれられていたネコを、
そのまま家につれてかえる。

わたしの家には、2年まえからかっているココがいる。
ひろったネコは、ココをつれてかえったときと、
ほぼおなじおおきさだった(900グラム)。
生まれてから6週間というところではないか。
ココが子ネコをうけいれてくれるか、いちばん心配していたけど、
はじめこそ警戒していたものの、じきに子ネコの存在になれ、
気にしながらも、リラックスしたようすをみせる。
子ネコが大声をだしつづけるので、ゲージからだし、
台所を自由にあるかせる。
あちこちをしらべ、ココにもちょっかいをだし、
ごはんをたべ、水をのみ、配偶者のヒザのうえでねむった。
いろんなできごとが いちにちのうちにおこり、
さすがに子ネコはくたびれたようすだ。
みつけたときは、給湯器にかくれていたけど、
すこしなれればひとなつっこい性格のようで、
とにかくひとのちかくにいたがる。
いまはわたしのひざのうえにまるくなり、
のどをゴロゴロいわせてねむっている。
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59歳というわたしの年齢をかんがえると、
ネコとのくらしは「あと ひとねこ」だとおもっていた。
いまいるココがさいごのネコ、という意味だけど、
きょうのように、緊急事態だ、いのちにかかわると、
からだじゅうでうったえる子ネコの声をきけば、
家につれてかえらないわけにいかない。
里親がうまくみつかるだろうか。

posted by カルピス at 21:36 | Comment(0) | ネコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする