「何もつけずに食べる麺はとてもおいしい」がのった。
https://dailyportalz.jp/kiji/noodles-is-delicious-without-adding-anything
何もつけずに食べる麺が好き。ずっと言い出せずに心にしまっていた。
うどんも、スパゲティも、そうめんも、そばも、そのまま食べるとおいしい。今までずっと、こっそりソースをかける前のスパゲティをつまみ、つゆにつけるふりをしてそうめんをそのまますすったりしていた。
何もつけない麺、名づけて「そのまま麺」。
古賀さんは、8種類の麺をすこしずつ用意し、
その全部をいっしょにゆでている。
もちろん、ゆでる時間はそれぞれの麺にあわせている。
8種類、食べた。おいしかった。「何もつけなくても十分おいしい」というより「何もつけない麺が、おいしい」。
おいしいお米は、なにもおかずがなくてもたべられるというけど、
麺もまたそうだったとは。
炭水化物はもともとあまみをもっていて、
そのあまみがうまさでもあるので、
かんがえてみたら、そう不思議なはなしではないかもしれない。
シンプルはどんなときでもものごとの本質をあらわしてしまう。
究極のラーメンをめざし、材料にこだわって
チャーシューやスープをつくるお店がよく紹介されるけど、
もしかしたらぜんぜん必要ない苦労なのかもしれない。
とおもって記事をよんでいくと、
おいしいけど、でも・・・、という結果が報告されている。
が、ひとつ重大なことが分かったのだ。なんと、
そのまま麺を食べても、一向に食欲が満たされない
のだ。驚きだったので太字にしてお知らせした。満腹にはなる。お腹がいっぱいという体感はあるのだが、脳が満足しない。
つまみぐいする麺はたしかにおいしいので、
すこしずつ、でもぜんたいとしては
けっこうな量の「そのまま麺」をたべれば、
いろいろな麺のおいしさを、たっぷり味わえる、とおもったけど、
結果はすこしちがっていた。
やってみなければわからない、いい実験だ。
「そのまま麺」から連想したのは、
野生動物たちは、みんな食材を「そのまま」たべている、ということ。
かっている牛や馬には塩をあたえるそうなので、
すべての動物、ではなく、野生動物が対象だ。
ミミズにちょっと塩をつけてたべる鳥は たぶんいないし、
肉食動物は、ころした動物の内臓から塩分をとるらしく、
それだったら、麺をつくるときにいれる塩みたいなもので、
麺をたべたらしぜんと塩分もとりこむことになる。
人間だけが、食材に味をくわえているわけだから、
料理を究極にシンプルにすると、食材をそのまま、
なんのソースもくわえず たべることになる。
古賀さんの実験では、「そのまま麺」では頭が満足しないそうだけど、
なれの問題にすぎないかもしれない。
「そのまま麺」を1週間つづけてたべたら、
もうこれまでの麺はたべられなくなった、という
古賀さんによる つづきの報告をまちたい。