あくまでもわたしの場合でしかないけど、
夏のおわりごろになって、
ようやく しあわせの方程式がととのいつつある。
プロ野球で、よく「なんとかの方程式」
とかいって、かちパターンにもっていく、アレだ。
まず、仕事がおわるとすぐに家にもどり、
でむかえてくれたココにブラシをかける。
いつもでむかえてくれるとはかぎらないので、
ココが家にいることが、まずもっての条件だ。
つぎに、夕ごはんをつくっている配偶者と、
ひえたビールで「とりあえず」の乾杯をする。
それだと、まるでまいにちみたいだけど、
2/3の日は、わたしが夕ごはんをつくるので、
こうした日は基本的に1/3しかおとずれない。
夕ごはんを7時からたべはじめる。
そのときにみるのは、録画しておいた
「ヒロシの迷宮グルメ」だったり、
「Jリーグタイム」だったり、
「クールジャパン」のことがおおい。
ニュースやバラエティはみない。
「迷宮グルメ」のオープニングの音楽がはじまると、
しあわせな1日に おおきくちかづいた気がしてくる。
番組の内容をたのしむというよりも、
しあわせの方程式をなりたたせるために、
この番組をあきもせずにみているようなものだ。
お風呂では、半身浴で30分ほど本をよむ。
はやくつづきがしりたくなるような おもしろ本があると、
冗談みたいにたくさんでてくる汗と、
本をよむたのしさをいっしょに味わえる。
さいごに、ねるまえのお酒がかかせない。
夏のあつい時期は、ひやした白ワインと、
さらにキンキンにひやしたジン・トニックにとどめをさす。
本をよみながらの白ワインで すこしよいがまわってきて、
ジン・トニックにうつるころは、
よっぱらった頭をたのしむ状況にはいっている。
もうややこしい本はうけつけないので、
かるい本か、すきな本のよみかえしとなる。
ちかくにネコたちがいるとなおよい。
村上春樹さんがいうところの「小確幸」は、
それひとつがあればしあわせな「なにか」だけど、
わたしがここでいう「しあわせの方程式」は、
ひとつではだめで、いちれんのながれによって成立する。
ここであげたぜんぶが かかせないわけではないけど、
ココへのブラシ→ビールで乾杯→夕ごはんをみながら録画番組
→半身浴での読書→ねるまえのお酒(できればネコたちと)
がそろえば鉄板だ。もう、死んでもいい、とおもうくらい。
あまりにも小市民的な「しあわせ」で、
ふかみのない生き方の典型みたいだけど、
それでなにがわるいとひらきなおっている。
きょうもだいたい いいいちにちだった。