「松江市、ドレッシング購入量日本一」という
かこみ記事がのった。
総務省の家計調査による結果だそうで、
となりの県の県庁所在地である鳥取市は、
マヨネーズの購入量が全国一という(松江は40位)。
鳥取市は、カレールウの購入量が全国一なのは、
山陰地方で有名なはなしだけど、
マヨネーズも一位とはしらなかった(松江は18位)。
記事では
鳥取市民は、昭和的でスタンダードな味を好む一方、松江市民は新しいもの好きのようです。
という植田さん(鳥取情報文化研究所長)
のコメントを紹介している。
「松江市民が新しいもの好き」というのは
にわかにはしんじがたい。
城下町であり、市民の意識は保守的で、
ふるいものをこのむような気がする。
まえにスイミングスクールではたらいていたとき、
プールができるまえから会員を募集するのだけど、
松江はなかなか会員があつまらなかったのにくらべ、
となりの米子市は、入会者が順調にのびていった。
商業の町である米子市と、お殿様がいた松江市とでは、
市民の意識がずいぶんちがうのにおどろいたものだ。
松江市民が「新しいもの好き」とはおもわないけど、
市によってこのみに差があることは理解できる。
きのうの記事には、人口10万人あたりでみたときに、
島根県は100歳以上の高齢者が8年連続で全国一とのっていた。
8年連続というのはすごい。
島根県高齢福祉課の担当者は、
「豊かな自然があるし、畑仕事や地域のボランティア活動、
公民館活動などに精力的に取り組んでいる。
それが元気な高齢者が多い要因ではないか」
とはなしている。
でも、ゆたかな自然は日本じゅうにあるし、
ボランティア活動や公民館活動も、
島根県だけがさかんだとはかんがえにくい。
調査をおこない 数字に差がでると、
なんらかの理由をこじつけたくなるだろうけど、
納得のいく分析はきいたことがない。
島根でしかくらしたことのないわたしには、
島根県が長寿な理由をおもいつかない。
わたしは88歳になる母といっしょにくらしており、
ちょっとうごくだけで息ぐるしくてフーフーいっている。
それでも 身のまわりのことはぜんぶ自分でできるし、
バスやタクシーをつかい、ひとりで病院へもいける。
わたしの本棚から おもしろそうな本をひっぱりだしてよんだり、
新聞にのっているクロスワードにいどんだりもする。
100歳はむりとしても、げんきな老人のうちにはいるだろう。
むすこであるわたしがいうのもなんだけど、
なにごとも ありがたがるのには感心している。
そうしたこころもちが、こころとからだに
いい影響をあたえているかもしれない。