デイリーポータルZのwebマスターをつとめる林雄司さんがうまい。
「自動販売機のホットスナックを食べるためだけにホテルに泊まる」
がすばらしかった。
https://dailyportalz.jp/kiji/hotsnacks-trip
どんな内容かというと、
出張などでビジネスホテルにとまるとき、
林さんは自動販売機のホットスナックをつまみに
部屋でお酒をのむのがすきなのだという。
ホットスナックの自動販売機とは、
冷凍食品のハンバーガーやたこやきが、
あつあつに調理された状態で でてくる、あの機械だ。
そして、こんかいは、ホットスナックをたべるためだけに
林さんはホテルにとまった(たいして要約になってない)。
しょぼそうにみえるこんな素材でも、
もっともらしくかけるのだから、なんだって記事の対象となる。
自由自在だ、とおもっていたら、
ほんとうに「それだけで1記事書ける」がでてきた。
ハンバーガーセット、そういうのもあるのか…。これだけ強力なラインナップのなか、どこに焼きおにぎりを投入するかセットリストを考えるのも楽しい。それだけで1記事書ける。
「それだけで1記事書ける」という自信がすごい。
うめぼしの絵だけでごはんがたべられるひとみたいだ。
詩心もある。
旅の醍醐味はビジネスホテルの部屋で缶チューハイでつまみを食べることである。(中略)
そのときのつまみはなんといっても自動販売機のホットスナックだろう。
旅は距離ではなく、狭い部屋で食べる焼きおにぎりだ。
熱々の箱(ハンバーガー)を時速80キロ(体感)で取り出す
お惣菜っぽいというか、手作りのハンバーグだ。これは熱帯でも西洋でもなく和風だ。給食の気配もある。もっと言えば練馬風だ。(実家)
楽しさに肌もツヤツヤになる(つやつやの顔になった林さんの写真)。本当は美肌モードをオンにしたからです。
ふたりで眺めているのはホテルの向かいの知らない道路だ。(中略)
この景色だけで飲める。そして飲んでいる!
チキンと一緒に入ってたポテトは、冷めてからが本番という力強さだった。
第2ラウンドの第1段はたこ焼き。これがトンチがきいていた。
ケースの底にプリンのカラメルソースのようにソースがあり
付属の青のりをかければ完全にたこ焼きだ
ほぼ宇宙食である
わたしはホットスナックのようなおつまみがすきではなく、
これまでほとんどこの自販機をつかったことがない。
そんな態度では、林さんのように「それだけで1記事書け」ない。
林さんは、いい・わるいをきめつけないで、
とりあえずぜんぶうけいれてためしてみる。
うまくいっても、しょぼくてもおもしろがる。
すんなり成功するより、トホホな結果がこのみのようだ。
すこしはずすのがコツかもしれない。