すずしくなったから、というわけではなく、
スーパーへかいものにいったとき、
食材がかぎられていたので、しかたなく鍋にする。
ちかく改装工事が予定されているようで、
お店としては できるだけ在庫をおきたいくないのだろう。
いくつかの棚はからっぽで、旧ソビエトの食品うりばみたいだ。
商品がかぎられているうえに、いまは野菜がたかい。
1/4のはくさい、1/2のキャベツが150円もするし、
ネギは250円なので はじめからあきらめている。
しいたけもほんのすこしで200円するのでとりやめ。
けっきょく、肉は手羽元(160円)と豚モモきりおとし(285円)、
はくさいとキャベツが1/4と1/2ずつではたりないので、
大根とニンジン、それにごぼうをゆでて量をふやした。
それに糸こんにゃくと、家にあったシメジ、絹豆腐一丁と、
これまた量をふやすためのもやしもかった。
鍋にあう魚はなかったので、肉だけの鍋。
量はなんとかなったものの、全体的にみると、
非常にケチケチした内容となった。
食材のとぼしいスーパーが、
こんなにたよりないところだとはおもわなかった。
スープは市販のごま豆乳鍋用をえらんだ。
豆乳をかい、ダシやらなんやらたして
自分流のごま豆乳鍋にしてもいいけど、
豆乳だけでもけっこうするので、
はじめから市販のもの(300円弱)にする。
この手のスープは、塩気がつよいので、2倍にうすめてつかう。
デイリーポータルZには、もともとあったものに
水をたしてうすめる記事がたびたびでてくる。
ワインにしてもカスピ海ハーゲンダッツにしても、
半分くらいにうすめたほうがおいしいらしい。
ビールさえ、水とこうごにのんだほうがうまい、
という記事があった。
わたしも、自分の経験から、
ポカリスエットはもとのままではあますぎるので、
半分にうすめたものがちょうどいいとおもう。
というわけで、ごま豆乳鍋のスープも半分にうすめる。
味見してみると、ちょっとうすいかな、くらいで、
もしうすめずにつかってたら、こゆすぎてたべられなかっただろう。
できあがったごま豆乳鍋は、それなりにおいしかったものの、
野菜ばかりで量をごまかしてあるため、
いくらたべてもお腹がみたされない。
テレビには、録画しておいた「ヒロシの迷宮グルメ」がうつっており、
おいしそうな料理が画面につぎつぎとでてくるのがうらやましかった。
北マケドニアのあついピタがたった400円なのにおどろき、
これまでノーマークだったマケドニアへ いきたくなった。
マレーシアでは、インド風の定食が200円で、
これまたやすくておいしそうだ。
現地へいくことをおもえば、日本のマレーシア料理店で、
という手もあるけど、やはりその土地でたべてみたい。
夕ごはんのときによく料理の番組をみるけど、
いつもは番組の料理とテーブルの上の料理とは、わけてかんがえる。
今夜のごま豆乳鍋は、なぜだかさえない料理におもえた。
魚としいたけ、それにネギがないと、
鍋はこんなにトホホなできばえになってしまうのか。