2020年11月06日

正義をまもる組織にもいろいろある『キングスマン:ゴールデン・サークル』

『キングスマン:ゴールデン・サークル』をとちゅうまでみた。
「キングスマン」はどの国にもぞくさない諜報機関で、
国の予算はつかないけど、膨大な資産をかかえており、
組織をなりたたせるしくみや、車や武器の装備には
いくらでもお金をつぎこんでいる。
イギリスに、もうひとつ国があるようなもので、
国の機関であるMI6よりも、はるかにお金をつかえる秘密組織だ。

『キングスマン』の次作としてつくられたのが、
『キングスマン:ゴールデン・サークル』で、
あまりにも荒唐無稽がすぎて、リアリティーはうすれてしまった。
この作品には、アメリカ版の「キングスマン」みたいな
「ステイツマン」という組織がでてくる。
こちらもお金もちなのは「キングスマン」とおなじで、
事件がおきてなくても 日ごろから犯罪防止のために
ゴテゴテとお金をかけながら、地道な活動をつづけている。

『キングスマン』とはべつに、
『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』をみた。
うっかり続編のほうをさきにみてしまったわけだけど、
本質的なストーリーは、1作めの『キック・アス』とおなじようだ。
バットマンなどの、ヒーローものにあこがれたわかものが、
自分たちで自警団をつくって町をまもろうとする。
こちらは、「キングスマン」とちがってお金がない。
装備も、手づくりのマスクやコスチュームであり、
気のきいた武器はもってないし、かうお金もなさそうだ。
おおざっぱにいえば、バッドマンを
ぐっとショボくしたのが「キック・アス」で、
もっとゴージャスにしたのが「キングスマン」となる。
バッドマンのブルース家だってすごい金もちとはいえ、
「キングスマン」の資金力は、もうひとけたうえをゆく。

わたしがすきな「鷹の爪団」も悪の秘密結社であり、
世界征服をねらっているけど、あまりにも貧乏な組織なので、
いっしょに活動したら、いろいろつらいことがありそうだ。
「キック・アス」のこころざしはすばらしいけど、
わたしは格闘技などできないし、もう年をとりすぎた。
なにかでおやくにたてるとしたら「キングスマン」となる。
2作目となり、いちじるしくリアリティーがとぼしくなっているので、
かえってわたしがでる幕もありそうな気がする。
こんな組織が日本にもあれば、わたしをやとってくれないか、
なんてことをぼんやりおもいながら、
どんどんけたたましくなっていく画面をながめた。

posted by カルピス at 21:04 | Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする