「チャリダー」で、志賀高原を舞台に
ヒルクライムレースをとりあげていた。
新型コロナウイルスの感染により、
予定されていた大会は中止になったけど、
番組レギュラーたちが、手づくりでレースをひらいたのだ。
ドクター竹谷・うじき・猪野の3名にくわえ、
戦場カメラマンの渡部さん、ママチャリで
自転車レースに出場しつづけている戸丸さんの5名が参加して、
全長13.1キロのコースをはしる。
そのままではレベルに差がありすぎるので、
渡部・うじき・戸丸・猪野・竹谷の順に
ハンディをつけてスタートする。
スタート地点は猪野さんがかざりつけ、
賞品は、うじきさんが地元の名物をあつめ、
ドクター竹谷がヒルクライムにふなれな渡部さんを特訓する。
実行委員長はうじきさんだ。
ゴールには、ちかくのお店のひとたちがあつめられていたけど、
それ以外は参加者しかいない大会だ。
当日は、朝からはげしい雨がふっていたにもかかわらず、
みんなすごくたのしそう。
ゴールした5人とも、充実感にあふれた表情をみせていた。
新型コロナウイルスでレースが中止になるなか、
ことしはじめで、おそらくさいごのレース。
レースに参加できるよろこびを
ふだんはあたりまえのようにレースにでている
猪野さんと竹谷さんが口にしていた。
ヒルクライムのコースはずっとのぼり坂で、きついけど、
ゴールでは、はしりきったよろこびにひたっていた。
異色だったのは、ママチャリライダーの戸丸さんで、
スタート直後からすごいいきおいで坂をのぼっていく。
ニコニコわらっているやさしそうな青年(25歳)だったのに、
スタートすると別人のようにガッツをむきだしにしてはしる。
ハンディにより、1位になったのはこの戸丸さんで、
うじきさん・渡部さんをかんたんにとらえ、
あとからスタートした猪野さん・竹谷さんにはぬかれずに、
1位でゴールをかけぬけた。
わかさ、といってしまうのはかんたんだけど、
坂への情熱と、ママチャリライダーとしてのほこりをかんじる
すてきな青年だった。
新型コロナウイルスのひろがりに、
文句をいってもしょうがないのだから、
レースが中止になったのなら、
自分たちで手づくりレースをひらけばいい。
参加人数はすくなく、シンプルで、でもたのしい。
たった5人でやりきった「チャリダー」のこころみは
このご時世ならではあそび方をおしえてくれる。