かつか、ひきわけでも優勝のフロンターレが、
ガンバ大阪をホームにむかえての第29節。
フロンターレが5-0でガンバをやぶり、
4節をのこしての最速優勝をきめた。
序盤からフロンターレがおしまくり、
登里がピンポイントであげたクロスを
レアンドロ=ダミアンがきれいにあわせる。
そのあともフロンターレが追加点をかさね、
家長のハットトリックもうまれた。
ガンバはほとんどいいところがなく、
フロンターレがひさびさに自分たちのスタイルをとりもどし、
完勝といっていい勝利にむすびつけた。
後半41分には、3人目の選手交代として
中村憲剛もピッチにはいってきた。
5点目を齋藤学がきめ、そのまま試合終了となる。
フロンターレのいいところばかりがでた試合だった。
試合後のインタビューでは、鬼木監督にマイクがむけられる。
どんな試合でもきびしい表情をくずさない鬼木監督が、
このときは、まるで別人のようなさわやかな笑顔をみせる。
3人めにインタビューをうけたのは中村憲剛だ。
憲剛も笑顔をみせていたけど、交代でピッチにはいり、
大島からキャプテンマークをたくされたときは
いい演出をしてくれて、となきそうになったそうだ。
2017年に、フロンターレが初優勝をしたときのことをおもいだす。
他会場の結果により、2位だったフロンターレが
鹿島アントラーズを逆転しての優勝だった。
鹿島が磐田との試合をスコアレスドローでおえ、
その結果をしった瞬間、憲剛はピッチに顔をうずめてなきくずれた。
それまでなんどもいいところまでいきながら
優勝だけは縁どおかった川崎が、
やっと優勝にたどりついたよろこびに 等々力競技場がつつまれる。
中村憲剛は今シーズンをさいごに引退すると発表している。
もう憲剛をピッチのうえでみられなくなるのか。
今シーズンは開幕節こそおこなわれたものの、
新型コロナウイルスの影響で、その後4ヶ月の中断期間にはいる。
ようやく7月に再開されてからも、はじめは無観客試合だったし、
関係者がウイルスに感染し、試合ができないチームもいくつかでた。
そんななかでフロンターレは、リーグ新記録となる10連勝、
そのあと1敗1分をはさんで、さらに12連勝をあげ、
1シーズンに新記録を2つという 圧倒的なつよさをみせつける。
今シーズンは、これまでにまけたのはわずかに3試合で、
くるしい日程をあつい選手層でアドバンテージにかえ、
どの選手がでてもフロンターレらしいサッカーをみせてくれた。
これだけのチームをつくりあげた鬼木監督をはじめ選手たち、
関係者・サポーターの方々に、こころからのおいわいをおくりたい。