きのうにつづき、川崎フロンターレについて。
優勝をきめた試合後のJリーグタイムで、
フロンターレがほかのチームとは別格の存在になってきた、と
解説の宮川ミシェルさんがいうと、
中村憲剛選手は、鬼木監督と自分たちは
それをめざしてこれまでやってきた、とこたえた。
日本のサッカーを、フロンターレがひっぱるつもりなのだ。
そのためにはタイトルをとりつづけなければならず、
タイトルが日常になれば、選手たちの意識もかわってくる。
今シーズンのフロンターレは、到達点ではなく、スタートなのだろう。
日本におけるバルセロナとなるかもしれない。
圧倒的につよかったフロンターレのつよさを
どこかの番組が特集し、記録にのこしてくれないか。
フロンターレというとパスをまわしながら
相手守備陣のスキをつく、というイメージがある。
そのパスまわしは、よくみてみると、
ワンタッチでのパスだけではなく、
2タッチしてのパスもあんがいおおいのに気づく。
ひとはあまりうごきまわらずに、
ボールをうごかすのがフロンターレの特徴といわれており、
いったんとめてからけるので、正確に味方へパスできる。
だれもがたかい技術をもつので、密集したエリアに
苦もなくはいりこみ、わずかなすき間にボールをとおす。
きのうのガンバとの試合は、5-0という点差そのままに、
フロンターレのつよさばかりが目だった。
リーグで2位につけているチームをあいてに、
格のちがいをみせつけての完勝。
フロンターレは、ボールをうしなったら、
すぐに複数の選手でプレッシャーをかけ、ボールをとりかえす。
選手の数がおおいのではないかとおもうくらい、
ボールのまわりでめだつのは青色のユニフォームだ。
今シーズンうりだした三苫のドリブルも魅力的だった。
スピードだけでなくテクニックがあるので
ボールをいったんもつとうばわれない。
サイドラインぎりぎりでボールをうばい、
股ぬきで相手選手をかわすと、ななめにドリブルできめこんで、
クロスやシュートにもっていく。
アシストだけでなく、自分でゴールにせまり、
そのままきめきるちからがある。
はじめのころは、いきおいでやってる新人なのかとおもってたけど、
シーズンをとおして活躍をつづけ、これまでに12得点もあげている。
今シーズン、もっとも印象にのこる選手として、
おおくのサポーターが三苫の名前をあげていた。
みていてたのしいフロンターレのサッカーを象徴するのが三苫選手だ。