2020年11月29日

再放送で天声人語氏のこころをうばった「未来少年コナン」

きょうの天声人語は、コロナ下でのドラマの再放送や、
映画の再上映をとりあげていた。
意外だったのは、「コナン」の名がでてきたことで、
天声人語氏は、
「『未来少年コナン』に、約40年ぶりに心をうばわれた。」
そうだ。
天声人語にコナンがのったからといって、
ありがたがるわけではないけど、
いつもこむずかしいことがかかれているコラムに、
コナンがとりあげられると、ぐっと親近感がわく。
昔ほどは主人公に自分を重ねられなかったが、むしろコナンの育ての親の「おじい」に感情移入している自分に気づく。悪役で、科学都市の政治指導者レプカの気持ちも少し考えてみた。政治を担う身としては、人々を飢えさせるわけにはいかない。そんな責任感が暴走した面もあるのか・・・

レプカは太陽エネルギーを手にいれようと、
ラナをむりやりつれさって、いうことをきかせようとする。
そしてギガントをとばし、ハイハーバーを自分の領土にしたい。
でも、そうやって世界を征服してみたところで、
いったいどれだけのものが手にはいるだろう。
ハイハーバーを支配下においても、
レプカがえるのは小麦とわずかな家畜ぐらいだ。
どうかんがえても、ラオ博士に協力して、
平和利用のために太陽エネルギーをつかったほうがいい。
でもまあ、レプカとしたら、10歳ぐらいの子どもたちに
すきかってにあばれられ、自分の計画はスムーズにすすまず、
原子炉はもえつきようとしているし、
かつての部下が自分をうらぎってコナンの側についたりと、
さっぱりいいところがない。
大人の意地として、なんとしてもギガントをとばし、
溜飲をさげたかったのかもしれない。

わたしが感情移入してみたのはジムシーだ。
自分がコナンになれないのは はっきりしてしまった。
かといって、ダイスほどいいかげんにはいきられない。
まわりがどんどん成長していくなかで、
はじめからおわりまで、ジムシーはずっとジムシーのままだった。
コナンだけだったら、まじめすぎるなはなしだったところを、
ジムシーがうまくいきをぬいてくれたので すくいとなっている。
テラというパートナーもできたし、いろいろなことがあっても、
さいごはけっきょくうまくいくという、いいお手本だ。

posted by カルピス at 22:17 | Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする