2021年01月08日

糸井重里さんの「よいしょする体重計」ってすてきだ

糸井重里さんの「よいしょする体重計」(今日のダーリン)
のはなしがおもしろかった。
糸井さんがつかっている体重計は、体重だけでなく、
BMIや体脂肪率、さらに「体年齢」までしめされるという。
ここに出てくる数字が、ずっと若いままなのだ。
ずっと実年齢から、16年を引いた年齢が出てくる。
ここに年相応の数字が出てきていたら、
まぁ、がっかりするとまでは言わないけれど、
あんまり元気になるとも思えないから、
「よっ、ずいぶんとお若いですな」みたいな数字で、
おだてられたほうが、まじめに体重計に乗る気にもなる。

糸井さん本人は、それなりの老化を自覚しているのに、
体重計はずっと「よいしょ」しつづけてくれ、
あろうことか、最近はさらに数字をへらすようになったらしい。
最近「よいしょする体重計」のやつ、
数字をもう1つ、減らすようになったよ、ほんとかよ。
もう! お祝いに、明日とんかつ食っちゃおうかなぁ。

事実だけをしめす体重計よりも、
そんなふうに、よいしょしてくれたほうが気分よくすごせる。
わたしの家にある体重計は、もうずいぶんふるいもので、
体重しかおしえてくれない。
わたしもよいしょしてくれる体重計がほしくなった。

体重計だけでなく、「よいしょする健康診断」はどうだろうか。
健康診断をうけるひとが、その結果をみるときに、
いくとおりかの計算方法からえらべたほうがいいのでは。
いまのやり方では、ほんの1ポイントでも
数値が基準をうまわわると(そもそもそれがあやしい)、
異常値としてチェックされてしまう。
チェックがはいると、どうしても気にしてしまうので、
基準を3割オーバーしていても、まあそれぐらいなら、
とみのがしてくれる検査のほうがわたしにはむいている。
基準値は国によってさまざまだというから、
あまりおもくうけとめず、できれば右から左へとききながしたい。
じっさい、お医者さんにいって血圧をはかられたときなど、
かなりたかめの数値ても、「この機械はたかめにでますから」と
ぜんぜん気にされず、スルーしてくれたり、
べつのお医者さんは、さっきはおしゃべりしたから、
下の血圧がたかかったのでしょう、と問題にされなかった。
血圧をはかりながらも、お医者さんだって、
血圧がすこしぐらいたかいときがあっても、
たいしたことでないのをよくわかっているみたいだ。
血圧だけでなく、健康診断でしめされるほかの数値も
もっとおおまかにみればいいのでは。

すこしまえの朝日新聞に、
「『不健康でもいい』と唱える医師」として、
大脇幸志郎さんが紹介されていた。

「生活をつまらなくしてまで、健康第一の生き方でいいのでしょうか。
 人はだれしも、健康より大事なものを持っています」
「健康は大事だけど、常に一番ではないかもしれない」

健康は信仰のようなもので、
どのようにしんじるかは ひとによってさまざまでよい。
お医者さんである大脇さんが「不健康でもいい」といってくれると
とても気がらくになる。

posted by カルピス at 21:54 | Comment(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする