「be between 読者とつくる」のコーナーがある。
今回の質問は「『ご主人』『奥さん』に違和感ある?」だった。
「目の前にいる相手の配偶者について言及するとき」という場面だ。
結果は、違和感がある、に38%、違和感がない、は62%だった。
違和感がないひとの理由として、
昔からある表現、ただの代名詞、というものがおおく、
自分が言われても気にならない、配偶者を敬う気持ちがこもる、
他に適当な呼称がない、言葉狩りに意味はない、とつづく。
本来の意味を考えれば、現実の社会を反映しない古くさい言葉ですが、置き換えられる具合のいい言葉がなかなか思いつかないことも確か。違和感がある人は4割弱、女性に限ると半数を超えました。
と担当記者はまとめている。
わたしが女性だったら、配偶者を「主人」といわれたくないけど、
「ただの代名詞」という気もちもわかる。
わたしたちは、はやおきをしたから「おはよう」というのではなく、
「おはよう」は朝のあいさつにすぎない。
すきな仕事をしてるのに「おつかれさまでした」はおかしい、
というひとがいるらしいけど、
わたしは「ただのあいさつ」として、
「おつかれさまでした」をよくつかっている。
「ただの代名詞」か、ことばの意味をよみとるかは、
むつかしいところで、なかなか正解はない。
わたし自身は、配偶者という いいかたがすきだけど、
「目の前にいる相手の配偶者」と状況をかぎると、
「配偶者」とよびかけるのは あきらかにへんだ。
「奥さん」はそれほどではないけど、「ご主人」とよぶのは、
パートナーの方に失礼な気がしてつかいたくない。
記事でふれられているように、いまは配偶者がないひと、
パートナーが異性とはかぎらないひともいるのに、
だれもに配慮のいきとどき、口にしやすいことばがない。
女性の半数に違和感があるのだから、「ご主人」「奥さん」は
男性社会に都合のいいよび方なのだろう。
自分がいわれたらどうかんじるかに 気をくばりたい。