「ゆうがたパラダイス」(NHK-FM)が3月いっぱいでおわるらしい。
月曜日から木曜日まで、曜日ごとに担当者がかわるこの番組を、
なんねんかまえからたのしみにきいていた。
月曜日はアイドルのなんとか坂のひとたちが担当だ。
アイドルのよさをしろうと、なんとかついていこうとしたけど、
無理なことはながつづきせず、けっきょくあきらめた。
火曜日は、声優の三森すずこさんがうけもっている。
わたしは自分がアニメずきだとおもっていたけど、
番組によせられるファンの声や、
リクエストされる曲は、わたしとまったくかぶらない。
三森さんのうたうアニソンや 出演した作品を、
わたしはみたことがないのに、熱烈なファンにとって、
三森さんは別格の存在として 確固たる地位をきずいている。
人気のある声優たちはアイドルでもあり、
三森さんのライブには、熱狂的なファンがおとずれている。
日本だけでなく、世界じゅうにファンがいるのだからすごい。
アニメの声優が、こんなにも影響力をもつのかと、
番組によせられるメールにおどろかされた。
三森さんがスタジオにまねくゲストたちは、
わたしがしらないひとばかりだったけど、
一流のひとのはなしは、どれもおもしろかった。
「三森すずこは声優だからね」のコーナーにあるとおり、
声優としての三森さんは さすがにプロで、
番組のなかで 自由自在に声をあやつり、実力をみせつけていた。
また、前田久さんによる アニメ番組の分析と紹介は、
アニメへのふかい造詣にあふれており、
はなしをきいていると、どの番組・映画もみたくなった。
スタッフにひとをえた火曜日、といえるのではないか。
水曜日は、津野米咲さんが担当だったけど、
きょねんの10月に亡くなってしまった。
こんかいの「ゆうがたパラダイス」終了は、
彼女の死による影響のような気がしている。
津野さんのあとを2人の男性が交代でうめていたけど、
彼女の不在はいかんともしがたかったのではないか。
津野さんは、いろんなジャンルの曲をしっていて、
わたしひとりでは まずであえないような曲をおしえてくれた。
「赤い公園」のよさは、わたしにはわからなかったけど、
彼女のはなしをきいているだけでも たのしかった。
木曜日は、はじめモデルの高田秋さんがうけもっていた。
高田さんはセンスがよく、すなおな女性で、
そのひととなりに好感をもった。
ファッションは、わたしにまったく縁のない世界だけど、
高田さんがプロならではの姿勢をサラッとはなすのがすきだった。
3年まえに、高田さんのあとをひきついだのが青山テルマさんだ。
はじめはうるさいやつだとおもい、木曜日を敬遠していたけど、
「ブラック・ライブズ・マター」についてはなした彼女のことばは
ふかい人間性をしめす すばらしい内容だった。
それ以来、「あんがいいいやつ」として、
青山さんをたかくみとめるようになった。
彼女ならではのバカわらいが 耳からはなれない。
いいやつにしか、あんなわらい方はできない。
4時半からの1時間20分は、平日の夕方をたのしませてくれる
得がたい時間として、わたしの日常に定着していた。
あと番組についてはなにもしらないけど、
番組担当者たちの これからの活躍に期待したい。