島根県の丸山知事が、島根県でも聖火リレーをおこなうと発表した。
新型コロナウイルスの感染は、けしておさまってないし、
そもそも丸山知事は、感染がおさまっていない この状況で
東京オリンピックをひらくこと自体に
反対していたはずだから、残念な変更だ。
島根県は、聖火リレーをやらない、でとおせばよかったのに。
ひたひたと、むりやりに、形だけでも、
オリンピックをひらこうとするうごきが気もちわるい。
五輪中止のたのみの綱は、第4波のたかまりだけど、
新型コロナウイルスの感染拡大でしか、
オリンピックを中止にできないというのはなさけない。
このままいけば第4波は、そうとうな感染者数になりそうで、
問題は大都市だけにかぎられず、地方も他人事ではない。
まさに、丸山知事が心配していた事態になりそうなのに、
なぜ丸山知事が、聖火リレーの実施をきめたのか理解にくるしむ。
オリンピックをひらけば、世界じゅうから参加する
選手・関係者だけでもかなりの数になり、
それでも五輪をやるとしたら、無観客での開催になるだろう。
形としては、オリンピックをひらいたことになるけれど、
そんな大会にどんな意味があるというのだ。
それでもやろうとする政府・東京都、IOCに腹がたつ。
わたしが個人的に関心をもっているのは、
感染者数のすくなさをあらそう島根・鳥取、そして秋田のうごきだ。
2位あらそいをしていた秋田県が、4月2日の発表で島根とならび、
すこしまえまでは、盤石で1位だった鳥取が、
このところ複数の感染者をだしつづけており、
きょうの発表ではとうとう島根をぬいた。
つまり、島根県がいまは全国でいちばん感染者がすくない。
きょねんの秋に、岩手県ではじめて感染者がでるまえ、
そして でてからもしばらくは、
圧倒的に岩手が1位だったけど、その岩手もいまでは数をふやし
700人以上の感染者にいたっている。
いま、島根県の感染者数がすくないからといって、
これからさきも おなじながれがつづく保証はなにもない。
勝負のおわりはまだみえておらず、どんな状況になったとき、
感染が収束したといえるのか、いまはだれもわからない。
さきに感染がひろがった地域が、あるいは勝者になるかもしれない。
最下位あらそいをひそかにたのしんでいられる牧歌的な島根が、
このさきどう新型コロナウイルスに対応していくのか。
丸山知事の判断に注目している。