今回の選挙はやめようか、と夕方までおもっていたところ、
職場で「選挙にはもういきましたか?」とたずねられた。
まだです、とこたえながら、あらためてきかれると、
棄権するのは なんとなくもうしわけない気がしてきた。
松江市は、市長選に3名(全員が新顔)、
市議選に41名(定数34)が立候補している。
市長選はともかく、市議選は、
定数を7名もこえているので、混戦になるかもしれない。
とくに票をいれたいひとがいないので、
候補をしぼりきれないまま ほったらかしてきたけど、
せっかくだから、おつとめをはたそうか、という気になった。
仕事をおえて家にかえってから、
あらためて自転車で投票所へむかう。
夜7時まえに会場となっている学校につくと、
投票におとずれたひとの車がたくさんとめてあった。
きのう母を不在者投票に市役所へつれていったときも、
なにごとがおきたのかとおもうくらい、
ひとがたくさんおとずれていた。
今回の投票率は、どれくらいだったのだろう。
不在者投票や、もうすこしで投票がしめきられる夜7時に、
これだけひとがいるのだから、
たかい関心をあつめた選挙だったのだろうか。
投票するのに、まったく候補者のことをしらないでは、
候補者をしぼれないので、なにか情報をえようと、
市の選挙管理委員会がだしている選挙公報を参考にする。
候補者が提出した原稿を、そのまま両面ずりの
公報にしたもので、全候補者のうったえが一覧できる。
公報の一覧に目をくばったのは はじめてで、
どの候補がつくるチラシも、
たいしてかわりないだろう、とおもっていたけど、
あんがい候補者のひととなりをあらわしているものだ。
いくつかのチラシは、このひとにいれたい、というより、
このひとにはいれたくない、という気もちにむかわせた。
頭がかたそうな候補におもえるチラシや、
あたりさわりのないことばかりかかれたチラシ、
党名がかいてあるチラシ、
自分がついている役職をならべたひと、
直筆でかいたチラシが3つあった。
わかい候補者は、年齢をアピールするし、
老人の候補者は年齢をかくしている。
わたしならどんなチラシをつくるだろうか。
投票をおえ、また自転車にのって家にもどる。
仕事でつかれ、いつもなら からだがおもい時間なのに、
妙に気もちよく自転車をこげる。
棄権せず、ちゃんと投票をすませたことが、
宿題をおえたような爽快感につながっているのかも。
投票が、こんなに気分がいいものとはしらなかった。