老人の家にまよいこんだ子ネコをとりあげている。
タイトルは「おじいさんと子猫」。
http://www.moae.jp/comic/yomawarineco/740/1
子ネコをどうあつかっていいかわからない老人に、
とおりがかった遠藤さんが、
「親とはぐれたら生きていけない
飼ってやってください!」
とおねがいする。
はじめはしぶっていた老人だけど、
ぴゅーぴゅーなく子ネコ(まだほんの赤ちゃんだ)に
こまってしまい、晩酌のサシミをゆでてあげる。
2話目では、毎日サシミはやれんよ、という老人(渡辺さん)に、
動物病院へいけば子ネコ用フードがあると、
遠藤さんがおしえる。「ノミやダニも駆除してもらえる」し。
子ネコ用フードなら、スーパーでも
ホームセンターでもかえるのに、動物病院を紹介するところが
遠藤さんのうまいところだ。
フードだけをかうわけにいかず、血液検査や
予防注射のはなしにきっとすすむだろう。
ネコとくらしていこうとするのなら、
かかりつけ医がいたほうがいい。
はじめてネコをうけいれるひとは、
ほんとうになにもしらない状態なので、
病院へいけば基本的な情報をおしえてくれる。
それにしても、渡辺さんが子ネコをうけいれる気になってよかった。
このごろは、余命と相談して動物をかいましょう、
という風潮があるけど、であいはいつだって突然におとずれる。
一時的な感情にながされてはいけない、といっても、
ないている子ネコを だれがほっておけるだろう。
まずはたすける、が基本だ。渡辺さんがやったように。
そして3話目。
ピューピューないて なにかを必死にうったえている子ネコに、
渡辺さんはどうしていいかわからない。
夜まわりちゅうの遠藤さんにたすけをもとめると、
これは・・・
「すきー」と言っておるのです
と遠藤さんはおしえてあげた。
だれかに、ましてや子ネコに
「すきー」なんていわれたことのなかった渡辺さんは、
こころをわしずかみにされて かたまってしまう。
ネコずきがまたひとりふえた瞬間だ。
こういうふうにして、ネコは人間をとりこんでしまう。
ネコのかわいさをまえに、人間はあまりにも無防備だ。