2021年04月27日

脱炭素のため、片方のエンジンをとめて離発着する飛行機

先日おこなわれた気候変動サミットでは、
おおくの国が温室効果ガスの削減目標を
まえよりもたかい数字に設定した。
日本は、2030年度までに、2013年度より
46%の削減を目標にすると発表している。
ヨーロッパの国々は脱炭素にたかい意識をもち、
日本はそれにひっぱられた形らしい。
ただ、目標をかかげたものの、
具体的にどうやってへらしていくのかは、
ほとんどかんがえられていないようだ。
原子力発電の復活につながらなければいいけど。

きょうの朝日新聞で、「航空会社の脱炭素」として、
地上走行はひとつのエンジンだけでおこなうとりくみが
紹介されていた。
地上を走るにはひとつのエンジンで十分。片方を止めれば燃料消費を抑えられる。(中略)全ての離着陸で行うわけではなく、天候などを考慮して機長の判断で実施する。これで、2019年度は訳2100トンも排出を抑えたという。

片方のエンジンだけをつかうより、そもそも
飛行機をとばさなければいいのはあきらかだ。
国内は、電車やバスにのればいい。
そんなことは わかっている。
とはいいつつも、旅行へいきたいからこまっている。
環境のことをかんがえると、
旅行をどう正当化するかがむつかしい。
わたしはなんども海外旅行へいっているし、
国内への移動でも、飛行機をつかうことがある。
環境をたいせつにといいながら、
手がるに旅行もしたい人間にとって、
片方のエンジンだけをつかう、というのは
罪悪感をすこしかるくしてくれる、ありがたい工夫だ。

記事では、脱炭素をめざす航空業界のうごきとして、
「CORSIA」(コルシア)というとりきめを紹介している。
各社が排出量をふやさないように義務づけ、
超えた場合、超過分の排出量を、余分に削減できた企業から購入することが求められる。

航空業界だけでなく、すべての分野で、
こうしたしくみの導入が必要になるだろう。
ただたかい目標の数字をあげるだけではだめで、
環境に負担をかけると、それなりのペナルティがかせられたら、
脱炭素へ真剣にとりくむよう、社会がかわるしかない。
航空業界のこうしたうごきを評価したい。
そのうえで、もうしわけないとおもいつつ、
いちねんにいちどくらい 旅行にいかせてもらえたらうれしい。

posted by カルピス at 22:19 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする