おおくの国が温室効果ガスの削減目標を
まえよりもたかい数字に設定した。
日本は、2030年度までに、2013年度より
46%の削減を目標にすると発表している。
ヨーロッパの国々は脱炭素にたかい意識をもち、
日本はそれにひっぱられた形らしい。
ただ、目標をかかげたものの、
具体的にどうやってへらしていくのかは、
ほとんどかんがえられていないようだ。
原子力発電の復活につながらなければいいけど。
きょうの朝日新聞で、「航空会社の脱炭素」として、
地上走行はひとつのエンジンだけでおこなうとりくみが
紹介されていた。
地上を走るにはひとつのエンジンで十分。片方を止めれば燃料消費を抑えられる。(中略)全ての離着陸で行うわけではなく、天候などを考慮して機長の判断で実施する。これで、2019年度は訳2100トンも排出を抑えたという。
片方のエンジンだけをつかうより、そもそも
飛行機をとばさなければいいのはあきらかだ。
国内は、電車やバスにのればいい。
そんなことは わかっている。
とはいいつつも、旅行へいきたいからこまっている。
環境のことをかんがえると、
旅行をどう正当化するかがむつかしい。
わたしはなんども海外旅行へいっているし、
国内への移動でも、飛行機をつかうことがある。
環境をたいせつにといいながら、
手がるに旅行もしたい人間にとって、
片方のエンジンだけをつかう、というのは
罪悪感をすこしかるくしてくれる、ありがたい工夫だ。
記事では、脱炭素をめざす航空業界のうごきとして、
「CORSIA」(コルシア)というとりきめを紹介している。
各社が排出量をふやさないように義務づけ、
超えた場合、超過分の排出量を、余分に削減できた企業から購入することが求められる。
航空業界だけでなく、すべての分野で、
こうしたしくみの導入が必要になるだろう。
ただたかい目標の数字をあげるだけではだめで、
環境に負担をかけると、それなりのペナルティがかせられたら、
脱炭素へ真剣にとりくむよう、社会がかわるしかない。
航空業界のこうしたうごきを評価したい。
そのうえで、もうしわけないとおもいつつ、
いちねんにいちどくらい 旅行にいかせてもらえたらうれしい。