2021年05月25日

ネコをかいはじめる老人に、なにかすくいがほしい

『夜廻り猫』では、このところ
「おじいさんと子猫」がかかれている。
ひとりぐらしの老人の家に
子ネコがまよいこんできて、しきりにピーピーなく。
遠藤さんにいろいろおしえてもらい、
ごはんをあげ、病院にもつれていき、
なりゆきで、その子ネコをかうことにした潔さん。
子ネコは潔さんがだいすきで、
あまえられると潔さんもまんざらではなく、
おたがいにいい相手をえて、あたらしい生活がスタートした。

そんなところに、潔さんのむすめさんがたずねてきた。
潔さんが子ネコをかいはじめたことをしると、
もう80ちかくの高齢なのに、いまから子ネコをかうのは
無責任だと、子ネコは自分がかうといって、
東京へつれてかえろうとする。

そうはいっても、潔さんと子ネコがひきはなされるのは、
あまりにもかわいそうなので、きっとどたんばで
むすめさんはおもいとどまるだろう、とおもっていた。
でも、709話では、ほんとうに子ネコがいなくなっていた。
遠藤さんが潔さんの家をたずねると、
あれは東京に行ったよ
娘がそだてることにした・・・すまん
俺はもうすぐ80だ
最後まで飼ってやれないからな

と潔さんは事情を説明する。

大丈夫、といいながらも さみしそうな潔さんをみて、
遠藤さんといっしょにくらしている
ボウシという名の子ネコが、
潔さんの家にのこる、といいだす。
ここまでが709話までのながれだ。
http://www.moae.jp/comic/yomawarineco

老人が子ネコをかいはじめるのは、
のこされた寿命をかんがえると、たしかにリスクがたかい。
むすめさんが子ネコをつれてかえったのは、
さいわいだったといえるかもしれない。
でも、このままでは潔さんと子ネコの関係が
完全にうしなわれてしまい、すくいがない。
せっかくなかよく くらしはじめていたのに。
子ネコが きゅうにいなくなったときのさみしさは
ひとりぐらしの潔さんに どうしようもなく残酷だ。

つぎの710話は、どういう展開をみせるだろうか。
ボウシがそのまま潔さんの家にのこるのか。
潔さんのむすめが、子ネコがもどしにくるのか。
作者の深谷かほるさんには、
子ネコをかいはじた高齢者のために、
すてきなおとしどころを 用意してもらえないだろうか。
それとも あくまでも現実路線でおしとおすのか。
次回の展開に目がはなせない。

posted by カルピス at 20:59 | Comment(0) | ネコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする