「おじいさんと子猫」がかかれている。
ひとりぐらしの老人の家に
子ネコがまよいこんできて、しきりにピーピーなく。
遠藤さんにいろいろおしえてもらい、
ごはんをあげ、病院にもつれていき、
なりゆきで、その子ネコをかうことにした潔さん。
子ネコは潔さんがだいすきで、
あまえられると潔さんもまんざらではなく、
おたがいにいい相手をえて、あたらしい生活がスタートした。
そんなところに、潔さんのむすめさんがたずねてきた。
潔さんが子ネコをかいはじめたことをしると、
もう80ちかくの高齢なのに、いまから子ネコをかうのは
無責任だと、子ネコは自分がかうといって、
東京へつれてかえろうとする。
そうはいっても、潔さんと子ネコがひきはなされるのは、
あまりにもかわいそうなので、きっとどたんばで
むすめさんはおもいとどまるだろう、とおもっていた。
でも、709話では、ほんとうに子ネコがいなくなっていた。
遠藤さんが潔さんの家をたずねると、
あれは東京に行ったよ
娘がそだてることにした・・・すまん
俺はもうすぐ80だ
最後まで飼ってやれないからな
と潔さんは事情を説明する。
大丈夫、といいながらも さみしそうな潔さんをみて、
遠藤さんといっしょにくらしている
ボウシという名の子ネコが、
潔さんの家にのこる、といいだす。
ここまでが709話までのながれだ。
http://www.moae.jp/comic/yomawarineco
老人が子ネコをかいはじめるのは、
のこされた寿命をかんがえると、たしかにリスクがたかい。
むすめさんが子ネコをつれてかえったのは、
さいわいだったといえるかもしれない。
でも、このままでは潔さんと子ネコの関係が
完全にうしなわれてしまい、すくいがない。
せっかくなかよく くらしはじめていたのに。
子ネコが きゅうにいなくなったときのさみしさは
ひとりぐらしの潔さんに どうしようもなく残酷だ。
つぎの710話は、どういう展開をみせるだろうか。
ボウシがそのまま潔さんの家にのこるのか。
潔さんのむすめが、子ネコがもどしにくるのか。
作者の深谷かほるさんには、
子ネコをかいはじた高齢者のために、
すてきなおとしどころを 用意してもらえないだろうか。
それとも あくまでも現実路線でおしとおすのか。
次回の展開に目がはなせない。