「爪を瓜にする」がのった。
https://note.com/yorimichiuzura/n/nf91d336f2a67
自由ポータルZにおうぼされた記事なので、
とりもちさんは 専属ライターでないにもかかわらず、
洗練された文章とながれがすばらしい。
内容は、爪と瓜という字が、よくにてるだけ、というのを根拠に、
無理やり瓜をネイルチップにして爪にはる、というものだ。
わたしはこの手の「無理やり系」によわい。
デイリーポータルZをはじめてしったのは、
エンドケイプさんの「グフをフグにする」だった。
https://dailyportalz.jp/kiji/140610164336
グフとフグの字ずらがよくにている、を理由に、
プラモデルのグフを無理やりフグに にせてつくる、
というもので、
・削らない…余計なでっぱりがあるからと削ったりしない
・切らない…パーツが長いからと切断しない
・パテらない…穴を埋めたいからとパテで成形しない
・他パーツ使わない…欲しい形がないからと他の部品を使わない
・グフのパーツを使い切る…入っている全てのパーツを使用する
と、いろいろなしばりをつけて 作業をむつかしくしている。
そのおかげで、記事全体にリアリティと迫力がうまれ、
つくられたフグは、まさにフグとしかいいようのないできばえとなる。
グフをフグにしたからといって、
爪を瓜にしたからといって、
なにがどうなるわけではないけど、そのどーでもよさが
デイリーポータルZのおもしろさのひとつだ。
わたしがすきなヨシダプロさんも、
愛犬ももちゃんが、なにかにみえてしょうがない、と
無理やりコロッケだったりトーストだったりを
ももちゃん風にしあげている。
ヨシダプロさんのシリーズも、かくされた「無理やり系」といえる。
きょうの「折々のことば」(朝日新聞)は、
中島らもさんの
一人の人間の一日には、必ず一人、「その日の天使」がついている。
だった。
ひとは、いろんな偶然にすくわれて生きている、
と鷲田清一さんは説明をくわえている。
爪を瓜にするのをおもいついたとりもちうずらさんには、
その日の天使がおとずれてくれたのだろう。
どーでもよさそうにみえる天使のささやきは、
人生において、けしてどーでもよくないのだ。