『よるくま』(酒井駒子・偕成社)
朝日新聞に連載されている
「きみが生まれた日」でとりあげられていた。
ていねいにかかれた絵と、色づかいが印象的だ。
じっさいに手にとると、絵本のよさが
とてもいいかたちでいかされている。
青色の表紙に黄色い字で
「よるくま」とタイトルがかかれている。
青と黄のつかい方が絶妙で、夜のしずけさと、
家のあたたかさがつたわってくる。
大切な宝物にしたくなる一冊だ。
ある夜、男の子の家に、くまのこがたずねてくる。
その子の名前が「よるくま」で、タイトルとなっている。
目がさめたらおかあさんがいなかった、
といってさみしがるよるくま。
男の子は、「よるくま」といっしょに
おかあさんをさがしに外へでる・・・。
おかあさんがいないさみしさ、不安、
おかあさんがみつかったときのよろこび。
よむうちに、あたたかなもので胸がみたされてくる。
ちいさな子にとって、おかあさんがただいるだけで、
どれだけ安心をあたえてくれるか。
奥付をみると、1999年の10月に1刷がだされ、
2010年の8月までに75刷、
2010年に2版の1刷がだされると、
2021年の8月までに42刷をかぞえている。
どれだけたくさんの親子が、
この絵本であたたかな気もちになったのだろう。
わたしの姪が、もうすぐ赤ちゃんをうむそうなので、
この絵本をプレゼントしたくなった。
2022年03月26日
2022年03月20日
もっとあそびを。脳によろこびを
先週の「チャリダー」(NHK-BS)は、
「アラフィフ・チャリダーのお悩み解決クリニック」だった。
もうすぐ50歳になる猪野さんは、
記録ののびなやみと、気もちがいぜんほどもりあがらないと
なやみをうちあける。
同席したほかのおふたりも、もうすぐ50歳であり、
おなじような壁にぶちあたっていた。
だれでも50歳くらいになると、これまでとおなじようには
からだがうごいてくれないし、気もちだってついていかない。
番組では、練習のマンネリ化をふせぐこと、
体をこまめにケアすることを猪野に処方していた。
まじめな猪野さんは、毎日ギリギリまで
からだをおいこむトレーニングにとりくんでおり、
からだはガチガチで、脳もつかれはてている状態だった。
わたしは猪野さんほどからだをおいこんではいないものの、
練習がマンネリ化して、脳がよろこんでいないのはあきらかだ。
もっとあそびの要素をとりいれて、
からだと頭が新鮮にかんじられるトレーニングがほしい。
たとえば水泳だと、毎回おなじメニューばかりなので、
およぐたのしさなんてまるでかんじない。義務感だけだ。
どんどんタイムがおちていくのは、からだのおとろえだけでなく、
脳がいやいやとりくんでいるからかもしれない。
もっと脳がよろこぶような ごほびをあげよう。
「アラフィフ・チャリダーのお悩み解決クリニック」だった。
もうすぐ50歳になる猪野さんは、
記録ののびなやみと、気もちがいぜんほどもりあがらないと
なやみをうちあける。
同席したほかのおふたりも、もうすぐ50歳であり、
おなじような壁にぶちあたっていた。
だれでも50歳くらいになると、これまでとおなじようには
からだがうごいてくれないし、気もちだってついていかない。
番組では、練習のマンネリ化をふせぐこと、
体をこまめにケアすることを猪野に処方していた。
まじめな猪野さんは、毎日ギリギリまで
からだをおいこむトレーニングにとりくんでおり、
からだはガチガチで、脳もつかれはてている状態だった。
わたしは猪野さんほどからだをおいこんではいないものの、
練習がマンネリ化して、脳がよろこんでいないのはあきらかだ。
もっとあそびの要素をとりいれて、
からだと頭が新鮮にかんじられるトレーニングがほしい。
たとえば水泳だと、毎回おなじメニューばかりなので、
およぐたのしさなんてまるでかんじない。義務感だけだ。
どんどんタイムがおちていくのは、からだのおとろえだけでなく、
脳がいやいやとりくんでいるからかもしれない。
もっと脳がよろこぶような ごほびをあげよう。
2022年03月16日
おとなは「何の役に立つのか」なんてかんがえるからつまらない
デイリーポータルZに、トルーさんの
「存在感最強の麺をトーナメントで決める」がのった。
https://dailyportalz.jp/kiji/Noodle-Tournaments
そうめん対パスタ、うどん対フォー、春雨対そば、など、
トーナメントでむりやり勝敗をきめてゆく。
まあ、いってみればあそびであり、
どーでもいいわけなんだけど、
おもしろかったのは、トルーさんがお子さんに手つだわせたら、
これをよむと、
「何の役に立つのか」
「なぜ作るのか」
「本当に必要なのか」
がいかにつまらない質問なのか わかる。
おとなは、ついそっちの方向でかんがえからつまらない。
「存在感最強の麺をトーナメントで決める」がのった。
https://dailyportalz.jp/kiji/Noodle-Tournaments
そうめん対パスタ、うどん対フォー、春雨対そば、など、
トーナメントでむりやり勝敗をきめてゆく。
まあ、いってみればあそびであり、
どーでもいいわけなんだけど、
おもしろかったのは、トルーさんがお子さんに手つだわせたら、
盛り上げようと思って「トーナ麺ト」と大きく書いたロゴのようなものを子どもと一緒に作った。
子どもは「何の役に立つのか」「なぜ作るのか」「本当に必要なのか」など一切の疑問を持たずに夢中で手伝ってくれた。
これをよむと、
「何の役に立つのか」
「なぜ作るのか」
「本当に必要なのか」
がいかにつまらない質問なのか わかる。
おとなは、ついそっちの方向でかんがえからつまらない。
2022年03月13日
伊藤理沙さんは、ロシアによるウクライナ侵略へも目をとどかせる
金曜日の朝日新聞に、隔週で連載されている
伊藤理沙さんのコラムをたのしみにしている。
奇抜な発想に感心するばかりで、伊藤さんは天才にちがいない。
こんかいのはなしも、やはりすばらしかった。
太陽系の惑星から、冥王星がはずれたことからはじまり、
傷口をはやくなおすには、むかしだと消毒してかわかしていたのが、
いまは水であらってからばんそうこう、が常識になったこと、
さらには上着をスカートのなかにいる「イン」について。
「時代はかわる」のではなく、
「まわる」とうたった中島みゆきはえらい、から
ロシアによるウクライナ侵略へも目をとどかせる。
うまいでしょ?伊藤理沙さんは天才です。
伊藤理沙さんのコラムをたのしみにしている。
奇抜な発想に感心するばかりで、伊藤さんは天才にちがいない。
こんかいのはなしも、やはりすばらしかった。
太陽系の惑星から、冥王星がはずれたことからはじまり、
傷口をはやくなおすには、むかしだと消毒してかわかしていたのが、
いまは水であらってからばんそうこう、が常識になったこと、
さらには上着をスカートのなかにいる「イン」について。
「時代はかわる」のではなく、
「まわる」とうたった中島みゆきはえらい、から
ロシアによるウクライナ侵略へも目をとどかせる。
そういう自慢の歌手が日本にしかいないんじゃなくて、世界中に、各国にいるんだ、ってことをわすれたくない。ウクライナにもいる。いるに決まってんだろ?そんなことをわたしに言われちゃうプーチンです。
うまいでしょ?伊藤理沙さんは天才です。
2022年03月12日
「短い記事」はすごくらくだ
デイリーポータルZには、「短い記事」というジャンルがある。
https://dailyportalz.jp/kiji/paricco-toru-betsuyaku-interview-202108
ふつうのながさの記事は「特集」であり、
はっきりした基準があるわけではないけど、
ライターが気らくにとりくんでいるのが「短い記事」だ。
わたしがこのごろかく記事はみじかいものがおおい。
まえだったら、もうすこしこねくりまわして
ながい文章にしよとしたところを、
いまはもうすっかりちからがぬけてしまい、
かきたいことだけをかいてひきあげる。
デイリーポータルZのことばかりかくのはまずいかな、
なんておもわず、気になったことからかく。
ツイッターみたい、とおもいながらも、
遠慮せずにアップする。
https://dailyportalz.jp/kiji/paricco-toru-betsuyaku-interview-202108
ふつうのながさの記事は「特集」であり、
はっきりした基準があるわけではないけど、
ライターが気らくにとりくんでいるのが「短い記事」だ。
べつやく:
短い記事のほうが写真少なくていいとかまとめ書かなくていいとか、無理に展開しなくていいとか。
林:
記事にするにはちょっと短いから…みたいな遠慮がない
わたしがこのごろかく記事はみじかいものがおおい。
まえだったら、もうすこしこねくりまわして
ながい文章にしよとしたところを、
いまはもうすっかりちからがぬけてしまい、
かきたいことだけをかいてひきあげる。
デイリーポータルZのことばかりかくのはまずいかな、
なんておもわず、気になったことからかく。
ツイッターみたい、とおもいながらも、
遠慮せずにアップする。
2022年03月08日
こんなことがおこるとは!ネコの日に「2」が12個ならぶ
デイリーポータルZに
「奇跡!2022年2月22日22時22分、東京は2.2度でした」
がのった。
https://dailyportalz.jp/kiji/weather_2022_03_01
そんなことがおきたらいいね、と冗談でくちにしていたことが、
まさかほんとうにおこるとは。
22時21分と、22分だけ2.2度で、
あとはもうほかの温度がきざまれている。
奇跡といっていいだろう。
べつにデイリーポータルZがえらいから、
こういう現象がおきたわけではないけど、
デイリーポータルZの精神がなければ、
この奇跡をただしく評価するひとたちはいなかっただろう。
おめでとう、デイリーポータルZ。
「奇跡!2022年2月22日22時22分、東京は2.2度でした」
がのった。
https://dailyportalz.jp/kiji/weather_2022_03_01
そんなことがおきたらいいね、と冗談でくちにしていたことが、
まさかほんとうにおこるとは。
22時21分と、22分だけ2.2度で、
あとはもうほかの温度がきざまれている。
奇跡といっていいだろう。
べつにデイリーポータルZがえらいから、
こういう現象がおきたわけではないけど、
デイリーポータルZの精神がなければ、
この奇跡をただしく評価するひとたちはいなかっただろう。
おめでとう、デイリーポータルZ。
2022年03月07日
銭湯活動家、湊三次郎さんにひかれる
「トーキングウィズ松尾堂」(NHK-FM)をきいていたら、
銭湯にくわしいふたりのゲストをまねいて、
銭湯の魅力をききだしていた。
ゲストのひとり、銭湯活動家の湊三次郎さんは、
わかいころから銭湯がすきで、
全国のしぶい銭湯をたずねまわっている。
大学では、ブラジル文化のゼミにいながら
静岡県の銭湯について卒論をかいたそうだ。
きみは銭湯のことをつきつめたほうがいいから、
とことんやりなさい、と先生がみとめてくれたという。
でも、自分で銭湯を経営するようになると、
毎日の掃除や設備のトラブルなど、
つづけるのがどれだけたいへんか すぐにわかったという。
客はすくないし、評判はわるいし、
客からおこられるし、知識・経験はないし。
家にかえる時間もなく、はじめの1年はロビーでねとまりしている。
つらくてほんとうにやめたくなったけど、
1年たたないうちにやめるのはかっこわるいし、と
意地をはっていると、1年くらいたつと、
たいへんだったことがすこしずつ改善されるようになり、
そうなると、これだったらもうすこしやれそうかも、とおもいだし、
そんなかんじがいままでつづいているそうだ。
いくらすきなことを仕事にえらんだからといって、
いいことばかりがあるはずはなく、
赤裸々につらいこともかたる 湊さんの熱意がすてきだ。
たいへんでも、廃業する銭湯をなんとかくいとめたいという、
銭湯への湊さんの愛が、ことばのはしばしからこぼれおちる。
たいへんだけど、すきだからしょうがない、という、
ほんものの銭湯活動家、湊さんに拍手をおくりたい。
銭湯にくわしいふたりのゲストをまねいて、
銭湯の魅力をききだしていた。
ゲストのひとり、銭湯活動家の湊三次郎さんは、
わかいころから銭湯がすきで、
全国のしぶい銭湯をたずねまわっている。
大学では、ブラジル文化のゼミにいながら
静岡県の銭湯について卒論をかいたそうだ。
きみは銭湯のことをつきつめたほうがいいから、
とことんやりなさい、と先生がみとめてくれたという。
でも、自分で銭湯を経営するようになると、
毎日の掃除や設備のトラブルなど、
つづけるのがどれだけたいへんか すぐにわかったという。
客はすくないし、評判はわるいし、
客からおこられるし、知識・経験はないし。
家にかえる時間もなく、はじめの1年はロビーでねとまりしている。
つらくてほんとうにやめたくなったけど、
1年たたないうちにやめるのはかっこわるいし、と
意地をはっていると、1年くらいたつと、
たいへんだったことがすこしずつ改善されるようになり、
そうなると、これだったらもうすこしやれそうかも、とおもいだし、
そんなかんじがいままでつづいているそうだ。
いくらすきなことを仕事にえらんだからといって、
いいことばかりがあるはずはなく、
赤裸々につらいこともかたる 湊さんの熱意がすてきだ。
たいへんでも、廃業する銭湯をなんとかくいとめたいという、
銭湯への湊さんの愛が、ことばのはしばしからこぼれおちる。
たいへんだけど、すきだからしょうがない、という、
ほんものの銭湯活動家、湊さんに拍手をおくりたい。