「本屋大賞ができるまで」が連載されている。
https://www.webdoku.jp/column/sugie/2022/04/14/052723.html
「本屋大賞」の創設にかかわった杉江さん(「本の雑誌」社員)が、
18年まえをふりかえり、賞をつくったいきさつをふりかえるものだ。
わたしは「本屋大賞」とあまり相性がよくなく、
1位になったものでおもしろかったのは、
『博士の愛した数式』(小川洋子)と
『一瞬の風になれ』(佐藤多佳子)しかない。
ノミネートされたほかの作品のほうが、
おもしろくよめた年がおおい。
1位との相性のわるさに気づいてからは、
話題になっていてもあえて手をださなくなった。
とはいえ、連載ちゅうの「本屋大賞ができるまで」をよむと、
本をうりたいという、関係者たちのあついおもいがつたわってくる。
あたらしいことをはじめるとき特有の高揚感にあふれている。
高頭さんがすくっと席を立ち、ホワイトボードに歩み寄る。
「私たち書店員は、本を読むプロではないから「おもしろい」と評価することはできません。その代わり、私たちは本を売るプロです。だから、ここは...と言って、「おもしろい」を消して、「売りたい」と書き換えた。