2024年04月14日

成瀬が本屋大賞を受賞する

成瀬が本屋大賞を受賞する。
もちろんただしくは単行本としての
『成瀬は天下を取りにいく』が受賞したのだけど、
成瀬ファンにとっては、じっさいに存在する成瀬が
賞をうけたようにおもえる。

本屋さんへいくと、本屋大賞関連の棚がもうけられ、
成瀬の2冊が山づみになっている。
まえの記事にもかいたけれど、
ざしきわらしさんの挿画がすばらしい。
本のうれゆきのいくらかは、表紙の効果なのでは。
『成天」のとき、成瀬はまだ中学2年生だ。
鼻に手をあて、キリッと前をみる成瀬のまなざしは、
すこし狂気をかんじさせる。
好奇心だけでは一夏を西武百貨店にささげられない。
いっぽう『成信』の成瀬は、おちつきはらい、
すずしげな目をしている。

成瀬あかりは、自分が本屋大賞を受賞したことについて、
どんなコメントをのこすだろう。
関係者の協力に感謝するか、
それともまったく意にかんせずの態度をとるか。
この受賞で、おおはばに増販がかさねられ、
さらに成瀬ファンがふえていくにちがいない。
わたしから、とおい存在になっていきそうで、
すこしさみしい気もする。

posted by カルピス at 19:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする