2011年10月20日

なぜ食器をもちあげてはいけないのか(食事の作法の起源は?)

カンボジアとベトナムを旅行しているとき、
食器のあつかいが気になった。
カンボジアでもベトナムでも、
食事をするときに食器を手にもたないで、
テーブルにおいたままたべるのが作法だ。
たとえうどんをたべる場合でも、
おわんをもちあげることはせず、
ハシとさじをつかって口にはこぶ。
たしかタイでもこうだった。
この作法の起源はなんだろうか。

先日よんだ『食卓文明論』(石毛直道・中公業書)には、
それに関係したことがすこしかかれているが、
その起源についてはふれてない。
ほとんどの国では食器をもちあげることができない。
おわんをもって口にはこべるのは、
もしかしたら日本と中国だけかもしれない。

手をつかってたべることが大昔(原始時代)には
普通だったことはわかる。
近代になり、それがハシやフォークなどをつかうようになった文化と、
そのまま手をつかってたべる文化にわかれた。
手でたべる場合、自分用の器というのは基本的になく、
大皿にのった料理を手をだしてみんなでたべる。
食器をもちあげるということがそもそも存在しない。

ヨーロッパの国々だって、
いまでこそフォークとナイフをつかっているが、
つい最近までは手でたべていたそうだ。
彼らにとっても、食器を手にもつということは
ながいあいだ物理的にありえない行為だったので、
いまでもそれがつづいているのだろうか。

では、韓国ではなぜそれが無作法になるのだろう。
東南アジアの国々はなぜ
食器をもちあげない作法をえらんだのだろう。

市立図書館で参考になる本をさがしたけどみつからない。
ネットでも作法の起源まではかかれていない。
しばらくこのことを頭において、
日本と中国だけとおもわれる特殊事情についてしらべてみたい。

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posted by カルピス at 21:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 食事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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