『ゴッドファーザー』をみる。
この作品とのかかわりは、
中学生のとき、映画ずきな同級生の影響で
水曜ロードショーでみたのがはじまりだ。
背のびしたかったのだろう、
原作にも手をだした。
その後、テレビやビデオでは何回かみたことがあるけど、
スクリーンでははじめてなので、
今日の鑑賞をずっとたのしみにしていた。
オープニングがうまい。
葬儀屋が、娘に乱暴した若者への復讐を
ドン=コルレオーネに依頼する。
しかし、マフィアと関係をもつことをおそれ、
自分をさけてきたことを理由に
ドンはいったっんはことわった。
なぜ最初から自分に相談しなかったのだ、と葬儀屋たずねる。
金ではなく、ドンへの友情と敬意をしめすことが
なにより大切にされる世界であることが
この最初のシーンをみるだけでつたわってくる。
そのあいだ、ドンはネコをひざのうえにのせ
かわいがっている。
ネコは葬儀屋の依頼などまるで眼中になく、
ドンにあまえてからだをあずけている。
マフィアの親分=ネコをいじる、
というイメージをつくったのはこの作品だったのだ。
気になったのはジョニー=フォンテーン役のアル=マルティーノ。
全然さえない男なのに、
なんでフランク=シナトラがモデルといわれている
この役を手にできたのだろう。
声がいかによくても、
このひとにわかい女性が夢中になるという設定は無理がある。
ファミリーの相談役、
トム=ヘイゲンを演じるロバート=デュバルが
この作品のなかでいちばんすきだ。
彼の存在がなければ、この作品のリアリティは、
ずいぶんちがったものになっていただろう。
イタリア料理らしく、
テーブルにワインがならぶ場面がよくでてくる。
その影響からか、映画のあとでスパゲティがたべたくなった。
映画館のちかくにあるお店で
おひるのセットといっしょにワインも注文し、
映画の余韻をたのしんだ。
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