2011年11月10日

介護のシミュレーション

母が腰をいためる。1週間ようすをみたけど、
なかなかよくならない。
よくならないばかりか夕べからいたみがまし、
今朝はあるけなくなってしまった。
マッサージや指圧にかけこむよりも
まずは状況を把握しようと、
いっしょに病院へゆく。
同居させてもらっている身でもあり、
できるだけ「丈夫でながもち」してほしい。

親の介護をどうするかという問題は、
おそらくおおくのひとにとって切実だ。
いまはよくても、そのうちなんらかの形で直面する。
わたしののんきな日常は、
家族がげんきにすごすしてくれないとなりたたない。

わたしの母は、なんどか入院することはあっても
これまでおおむね元気にすごしてきた。
80になったいまでも毎日ヨガをやり、
部屋の掃除をしないと気がすまず、
新聞のクロスワードをたのしみにし、
わたしがかった本を自分からよむ。

おいたとはいえまだまだ大丈夫だろうと
おもっていたところで今回のことがおこった。
できるだけ安静に、
そのためには入院したほうがいいけど、
と医師からいわれるが、
自宅での静養を母はえらんだ。
いたみどめとして10日分の薬を処方され、
1時間ほどで家にもどることができた。

10日間はいいシミュレーションとなるかもしれない。
からだを自由にはうごかせないが、
ご飯は自分でたべられるしトイレにもいける。
そうたいした「介護」ではないとはいえ、
ながいあいだは家をあけられないというしばりもある。
これからわたしの家族が
どういうスタイルならやっていけるかという、
いい体験になるだろう。

わたしは母が家でずっとすごしてほしい。
母の家であるし、ここがいちばんくつろげるはずだ。
そのためにできることはしたい。
でも、その「できること」とはどれくらいだろう。
わたしの観念と現実とを、
どうおりあいをつけていけるか。
どこまで手をぬけるかをふくめて、
意味のある10日間としたい。

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posted by カルピス at 22:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 介護 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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