そこに講師としてこられている中村さんと
なんとなくはしることになった。
なんとなく、というのは正確ではなく、
中村さんがうけもつ講義の冒頭で
わたしがマラソンをはしることを紹介され、
その練習のため明日の朝はしります、
みなさんもよかったらごいっしょに、
とよびかけられたのだ
(その提案は好意的にうけとめられたものの、
じっさいに朝ホテルにこられたひとはいなかった)。
いつのまにかはやおきが苦手になってしまったので、
朝はしるのはずいぶんひさしぶりだ。
6時にホテルのロビーで中村さんとまちあわせをして
まだくらい下関の町にむけてはしりだした。
ホテルは海ぞいにあり、
関門橋をめざす道が
ちょうどいいランニングコースになっている。
ゆったりとした遊歩道が整備されていて、
とちゅうには海峡館や唐戸市場のめずらしい風景がきれめなくつづき、
たいくつすることなくはしることができる。
ひとといっしょだと、ついペースがあがってしまい、
41分で関門橋までを往復すると、かなりへばっていた。
すぐにホテル10階にある大浴場(温泉)で汗をながし、
バイキングの朝食をとる。
なんてうつくしい朝のはじまりだろう。
なにかの企画にとりくむとき、
ふとしたことで成功を確信することがあり、
その予感はたいていあたる。
おもいがけず中村さんからランニングにさそわれ、
こうして気もちよくはしれたいま、
こんどのチェンマイマラソンの成功を確信することができた。
「ドーミーインホテル」の朝食はとても充実している。
今朝はアサリのみそ汁が出色だった。
冗談みたいにたくさんの、
そしておおきなアサリが鍋にはいっていて、
みそ汁というよりも、
アサリをたべることを目的としたなにかの料理のようだ。
ゆうべは懇親会があり、夜10時にホテルにもどったときは
小腹がすいてきたので、夜鳴きそばを注文した。
おどろいたことに、このおいしいラーメンは無料で提供される
まったくのサービス品だったのだ。
利用客がいごこちよくすごせるよう、
こまかなところに気がくばられていて、
すっかりこのホテルのファンになってしまった。
気もちのいい朝からいちにちをはじめたおかげで、
きょうはずっと新鮮な気もちですごすことができた。
いつもとはまったくちがうパターンの朝だったため、
なんだか別のひとのからだをかりてすごしたような気さえする。
研修会に参加さてている方たちもすごく熱心だし、
準備・運営にも手づくりのあたたかさがかんじられる。
はじめておとずれた下関という町へ、
とてもいい印象をもつことができた。
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