太田広美の「木綿のハンカチーフ」がながれてきた。
わかい女性職員に、
「この歌しってる?」ときくと「しりません」という。
まあそうだろうな。もう30年もまえにヒットしていた歌謡曲だ。
かんたんな曲の説明と、だからこそ
わたしはこの曲がきらいなることをはなす。
きらいということはマイナスの感情であり、
ひとにむかってそう力説するものではない。
音楽の話題がでたついでに、
その女性職員がすきな歌手をたずねると、
「加藤ミリヤ」とおしえてくれた。
わたしのしらない歌手だ。
「じゃあ、お父さんは?」とたずねる。
彼女のお父さんは、たしかわたしよりわかい。
彼女が父親のすきな曲をしっているか、
また、それをどうとらえているかをしりたいとおもった。
それがなんと、お父さんも加藤ミリヤがすきなのだそうだ。
娘と母親がなかよしで、
おなじ歌手をすきなのはイメージできるけど、
21歳の娘と父親がそろって加藤ミリヤだなんて。
「父か娘の、どっちかがおかしいんじゃないの」と
とっさにネガティブな反応をしてしまった。
理由は・・・わからないけど
(なかのよい父娘をひがんでいるだけなのか)。
彼女が、お父さんのすきな歌手として
演歌歌手の名前なんかをあげてくれたら、
その年よりくささをわらおうとしたのに、
わたしよりずっとついていっている。
家にもどってから加藤ミリヤの曲をネットできいてみる。
たしかに耳にしたことはあるけど、
そう印象にのこる声ではない。
AKB48のメンバーのみわけがつかないように、
わたしにとって女性歌手がうたう曲のおおくは
おなじようにきこえてしまう。
わたしのよわいジャンルであり、そんな人間に
加藤ミリヤのことをどうこういえるわけがない。
「木綿のハンカチーフ」や演歌をくさす
ステレオタイプな思考ではなく、
柔軟にいろんな曲をきいておかないと、
脳が硬直してしまいそうだ。
AKB48はさすがにかんべんしてほしいけど。
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