放課後等デイサービス開設の準備をすすめるわたしたち2人に
自閉症の障害特性について講義をしてくださる。
7月までの数週間で、
芯となるかんがえ方をおさえなければならない。
きょうのテーマは、自閉症のひとは学習するときに
どういう特徴をもっているか。
これまでいろいろな研修に参加してきたものの、
そこでえた知識が整理されていないわたしにとってありがたい機会だ。
竹内さんのおはなしをきいていると、
わたしたちがあたりまえとおもって理解していることが
よくかんがえてみると、すごいことなのがわかる。
あらかじめつみきをひとつ手のひらにおいたひとが、
「わたしの手のひらに、3つのつみきをおいてください」
といったとき、
なぜわたしたちはそのことばの意味を理解し、
2つだけつみきをくわえるのだろう。
自閉症のひとはこうしたことばがけがにが手で、
字義どおりに3つおいてしまう。
でも、ほんとうはそっちのほうが自然な理解ともいえる。
自閉症は脳の認知の領域の機能障害といわれていて、
支援するわたしたちは、
そうした特徴を理解したうえで、
ひとりひとりにあったつたえ方をすることがもとめられる。
よく、みせるとつたわるといわれているけれど、
ただカードをみせればいいというものではなく、
そのひとにあったみせ方を工夫しないとつたわらないのだ。
2時間の講義がおわり、陽なたをはなれるとき、
竹内さんは「吉田さん、がんばってね〜」と
手をふってみおくってくださった。
わかれの挨拶というよりも、
児童デイの開設を準備しながら
安心しておくりだすことができないわたしに対して
「もっとしっかりね」という激励だった。
激励だと、わたしの脳は処理した。
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