ドイツのニュルンベルクへの移籍がきまっている
清武のラストゲームだ。
試合にかって清武をおくりだしたい、
なんてセレッソの選手がいってるけど、
ほんとかいな、とおもっていたら、ほんとだった。
これまでの試合では、
後半30分から足がとまるセレッソが、
きょうはその時間から怒涛のせめをみせる。
0−1と、先行されてはいるものの、
後半はずっとセレッソの時間がつづく。
90分ではきめきれなかったが、
ロスタイム(4分)に柿谷がついにおしこんで同点。
ベンチにさがっていた清武は
顔をあかくして柿谷にかけよっていた。
浦和もチャンスがなかったわけではない。
後半はセレッソにボールを支配されながらも
なんどかカウンターをしかける。
でも、デスポトビッチがいつものようにきめきれなかった。
ジャン=レノみたいな顔をしたデスポトビッチは、
泥くさく、いっしょうけんめいにボールをおいかける。
しつこくプレッシャーをかけるので、
ラッキーチャンスがうまれることもあるが、
たいていは決定的チャンスをみごとにはずす。
きょうもこのパターンだった。
ほかの選手がお膳だてしたチャンスを
2回つづけて失敗する。
そのすぐあとに、おなじような場面を
セレッソの柿谷がおちついてきめたのと対照的だ。
試合後のインタビューで清武は、
「まけなくてよかった」
「いつものようにかつことだけをかんがえてプレーした」
「(ラストゲームなので)期待されていることはわかっていたが
なにもできなかった」
と、なんだか煮えきらないはなし方をする。
最後の試合がドローだったこと、
そしてあすにはドイツに出発するということから、
どういう表情をしたらいいのか
ビミョーな立場だったのかもしれない。
きょう同点シュートをきめた柿谷は
それまでになんども枠ないシュートをはなちながら、
浦和の加藤にスーパーセーブされていた。
そうしたときの柿谷がかっこよかった。
「あれをふせがれたらしょうがない」
みたいなかんじでぜんぜんくやしがらず、
淡々とすぐにプレーにもどる。
シュートをはずしたあとで頭をかかえたり、
口もとに手をやったりする選手のおおいなか、
彼のしぐさはすごく印象的だ。
セレッソからつぎに海外にいくのは柿谷だろう。
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