「フレームワークセミナー」(レベル1)に参加する。
これは、きょねん水野さんが出版された
『フレームワークを活用した自閉症支援』について、
じっさいにつかえるようにするためのセミナーで、
きょうは60名ほどの方が参加されている。
同書をかったものの、つかわずに(つかえずに)いたわたしにとって
ありがたい企画だ。
わたしは、これまでインフォーマルなアセスメントとは、
生活や活動を観察してアセスメントすることだとおもっていた。
しかし、じっさいは、文脈にたよらないように配慮した、
1対1エリアでのアセスメントであり、
できていること・目ばえ・できないこと、を
用具をつかって確認し、その子の課題をはっきりさせていく。
わたしには、ふつうにおもちゃであそんでいるようにみえる風景から、
水野さんはいろいろな情報をひろってこられた。
色と形をよく理解してならべているようにみえても、
これまでの体験からただならべているだけであり、
ちょっと複雑にするとわからなくなる、と水野さんがコメントされる。
そういわれるとたしかにそのとおりで、
こういうことはあるていど経験をつまないと
みえてこないことなのだろう。
今日のセミナーは「レベル1」ということで、
アセスメントした内容をシートにおとし、
グループで自立課題をつくってみる。
「色と形はマッチングできていたから」
「細部はできても、全体を注目してないので」と、
アセスメントでえた情報をいかして自立課題をつくる。
わたしがくわわった6グループは、
わたし以外の5名の方々が、
じっさいにこうしたアセスメントから
自立課題をつくる経験を現場でされていた。
できあがりを4歳児になった水野さんにためしてもらうと、
3点について再構造化が必要となった。
(わたしをのぞく)6グループのメンバーは、
課題となる点について手ぎわよく修正をはかる。
再提出すると、こんどはみとめられ、
メンバー全員に水野さんが用意されていた
「カープかつ」がふるまわれた。
これまでなんどか水野さんのはなしをきく機会があったなかで、
きょうの水野さんはいちばんたのしそうに講義をすすめられていた。
「フレームワーク」をこまかくかみくだき、
つたえたい内容をしぼり、
さらに「安心してまちがえてください」と
参加者の気もちをらくにしてくださる。
「フレームワーク」への自信と、
普及への熱意にあふれたセミナーであり、
ピピが本格的に利用者をふやすまえに参加できたのはありがたかった。
今月下旬に参加する「トレーニング・セミナー」とあわせて
「フレームワーク」を現場でいかしたい。
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