2012年09月03日

パラリンピック 100m平よおぎ 中村選手が頭でタッチ

パラリンピックの競泳男子100m平およぎ決勝をみる。
日本からは中村智太郎選手が出場し、1分22秒04で2位となった。
中村さんは生まれつき両腕がないというハンディをもつ。
うでがなければ、足だけで推進力をえるしかなさそうなのに、
およいでいる姿はりっぱな平およぎであり、タイムもすばらしい。
よほどのびをいかした合理的なおよぎをしているのだろう。

中村さんだけでなく、出場している選手は、
それぞれが特有のハンディをもっているはずだ。
しかし、レースをみていると、競泳特有な波が
選手たちのまわりにできていて、
まったく障害をかんじさせない迫力がある。
中村さんのおよぎも、まさか両腕がないとはおもえない
ちからづよいのびで、ぐいぐいすすんでいく。

両腕がないと、ターンはどうするのか。
中村さんは、頭で壁にぶちあたり、
それから方向をかえて壁をけっている。
それでは、タッチをどうするか。
これも頭で壁にふれるやり方だ。
ふれる、というレベルのスピードではないので、
かなりいたいはずだ。
いたいけれど、それがいちばんタイムをだせる方法なのだろう。
つきなみなことしかいえないが、こうしたレースをみると、
なんの創意工夫もない自分のおよぎがかっこわるくおもえる。

番組では、陸上や自転車の競技もすこしうつしていた。
視覚障害者の自転車など、ルールがわからない競技もある。
障害者支援の仕事をしているのに、
これまでこうした障害者スポーツについて
無関心だったことに気づく。
パラリンピックをみたのもこれがはじめてだ。

日本からはロンドンパラリンピックに135名が参加しているという。
車いすをつかうひともおおいだろうから、
ロンドンまでの移動はたいへんだったはずだ。
飛行場まで、飛行機のなかで、飛行機をおりてから、それぞれの場面で
障害をもったひとの団体を、関係者はどうサポートしたのだろう。
そして、いまロンドンには160カ国・地域から
4200人の選手があつまっている。
善意だけでどうにかなる人数ではないので、
うけいれ体制をどうととのえたかに興味がわいてきた。
市民の意識やバリアフリーが、
日本とくらべてどうなっているのだろう。
参加した選手たちにはなしをききたい。

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posted by カルピス at 22:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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