ひるの試合で2位の仙台がかち、首位の広島と勝点がならんだ。
広島としてはまけられないところだ。
レイソルにしても、ACL出場にむけて、
すんなりまけるつもりはないだろう。
広島は先発は2ヶ月ぶりというミキッチが
右サイドバックにはいる。
この試合での広島は、こちらからくずそうと
さかんにミキッチにボールをあつめる。
ミキッチはこまかなフェイントをくりかえし、
なんとか右からクロスをあげようとねばっている。
そこで解説の早野さんがすかさず
「わかっていても右からぬきますからね。
右ッチっていうぐらい」
いつものようにアナウンサーはスルーするけど、
いかにも早野さんらしいコメントがおかしかった。
この試合、前半に1点をあげられても
広島はあわてることなく自分たちのサッカーをつづけている。
そして後半7分、きれいにくずして森崎がゴールをきめ同点に。
そのまま一進一退の攻防がつづきロスタイムにはいった。
もうこれでひきわけだろう、という
ほとんど最後のプレーがレイソルのコーナーキックで、
それがまさかの決勝ゴールとなった。
ジョルジワグネルがけったボールは
ゴール前につめていた増嶋の足に「あたって」ゴールへ。
増嶋はボールにあわせようとしたのではなく、
ほんとうにただボールがあたっただけなのだ。
こんなことがあるからサッカーはほんとにわからない。
ありえないゴールにレイソルはわきたち、
広島はさすがにがっくりきていた。
ただ、3節まえのグランパス戦で、
広島は石原のクロスに森脇が頭であわせたのが
「はいってしまった」ゴールがある。
得点はおなじ1-1でむかえたロスタイム、というところまでいっしょだ。
あのときは、まったく逆の立場で広島はおおさわぎしていた。
ありえないゴールがきまったあとは、
ありえないゴールをきめられる。
サッカーの神様って、ほんとにいるんだ、と感心してしまった。
ありえないゴールに気おちしたのかグランパスは、
そのつぎの試合で新潟に5-0でやぶれている。
首位をあらそう広島は、のこり5試合をどうたたかうだろう。
ありえないゴールはおもしろいけど、
あんまり偶然できまってほしくない気もする。
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