「究極のスピードハック」として
「分けて、何度も同じことを繰り返すことです」とかいている。
経費精算などの「終わりのない作業」ほど「小分けにする」というより「小さいうちに毎日取り組む」べきものです。そしてこれこそ究極のスピードハックなのです。
園芸をするわたしのしりあいが、
確実に草とりをすすめるコツとして、
「毎日5分だけやる」という方法をおしえてくれたことがある。
ある日まとめて盛大な草とりをしようとするから
気づかないうちに草がおいしげり、
「決心」しないと草とりができない状況になる。
いちにち5分を毎日つづけると、
目にみえて草がすくなくなっていくという。
10分とか15分でなく、5分なところがミソで、
これぐらいなら日課として毎日とりくめるし、
そのための決心も必要ない。
佐々木正悟さんがいわれるのは、
まさしくこの草とりのかんがえ方といっしょだ。
そして、「5分だけ」のやり方は、なんにでも応用がきく。
そうじにしてもかたづけにしても、
「5分だけ」とおもうと、からだをうごかしやすい。
たかだか5分なのだし、そしてその効果は絶大だ。
5分という時間の設定は、
ひとのこころのビミョーなところをついているのだろう。
よくカップヌードルは3分だからまてるけど、
もし5分だったらイライラしてだめ、
ということがいわれている。
たしかに、たかが5分でも、まつのはいやだ。
でも、5分することは心理的な負担がない。
いつもはながくかんじる信号まちの数分間に、
よみかけの本をひらくと、アッという間に青信号にかわる。
「まつ」という、うけみの状態がよくないのであって、
すきなことをする時間に位置づけると、
数分間はすぐにきてしまう。
わたしは、もうひとつのかんがえ方として
「チリはいくらつもってもチリ」というのがすきで、
ささいなことをつみあげていくことをこれまでバカにしてきた。
これは今西錦司さんがいわれた言葉で、
こうした天才的な人物のまえでは
コツコツとただくりかえすことがいろあせてみえる。
しかし、才能にめぐまれないわたしのようなタイプには
5分のすきま時間をみつけて
堅実にくりかえすほうが成果を期待できそうだ。
そういえば「5分だけ」英単語なんて本もあったような気がする。
「5分だけ」勉強法で、生まれかわった自分におどろいてみたい。
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