広島対浦和は2-0で浦和。
おなじシステムをつかうチームどうしの試合として注目されていた。
きょねんまで広島をひきいていたべトロビッチ氏が、
ことしは浦和の監督で、両チームとも
優勝あらそいにのこっている。
この反対のケースがガンバ大阪とヴィッセル神戸で、
ガンバをさった西野氏が、ヴィッセルにとちゅうから就任するも、
両チームとも残留あらそいのまっただなかだ。
ことしのJ1をおもしろくしたのは
この両氏といえるだろうか。
今月8日に西野氏の解任を発表したヴィッセルは
FC東京とたたかっている。
ものすごい雨のなかでの試合で、
ドリブルではボールをまえにはこべない。
後半になるとFC東京が一方的にせめまくるのに、
神戸はなんどもピンチをきりぬける。
とにかくあぶなくないようにと、
神戸ははっきりしたクリアーをねらうが、
水たまりでボールがとまるので、そのクリアーができない。
なんだか別のスポーツをみてるかんじだ。
J2への崖っぷちにあるチームの執念はすさまじく、
とうとう1-0のまま試合がおわり、神戸は勝点3を手にした。
ただ、神戸にとっていやな材料は、
最終節に広島との試合がくまれていることだろう。
このまま優勝あらそいがもつれたままだとすると、
優勝と残留をめざすチームのたたかいということになり、
どちらがいいコンディション(精神状態もふくめて)で
試合にのぞめるかをかんがえると
広島に有利な状況のような気がする。
16位と降格圏にいるガンバは3点をとって清水にかった。
今年のガンバは3点とればかてるが、2点ではかてないというチームだ。
得点数はリーグ1位なのに、失点は札幌についで下から2番目というのが
さすがというか、それだから、というか。
次節がFC東京、最終節が磐田と、
優勝と残留にからまないという意味でめぐまれた対戦相手だ。
大宮は、ここ数年の絶対的な実績があるので
まける気がしないのではないか。
毎年この時期にきてみせる大宮の神がかりてきなつよさは、
「残留の魔術師」というのだそうだ。
それに、受験にもつかわれるという「おちない」おまもりもある。
残留あらそいから大宮と新潟をぬかしてかんがえると
ガンバ・ヴィッセル・アントラーズ、それにセレッソが
のこり2試合でしのぎをけずることになる
(というのはほんとうは失礼なはなしで、
新潟も数字上はまだ可能性がのこっているし、
大宮の「おまもり」だってきかないかもしれない。
でもまあ、いまのいきおいをかんがえると、
この2チームはこのまま順位をたもつとみたほうがいいだろう)。
鹿島はきのうの試合で仙台に2点先制されているのを、
驚異的なねばりをみせて3-3のドローにもちこんでいる。
おしりに火がついたチームはほんとうにすごいちからを発揮する。
32節は下位の4チームがぜんぶ勝点3をあげるという「さすが」な節となり、
がんばった分、順位はうごかなかった。
もっとはやいうちに・・・なんて野暮なことはいわず、
あと2試合のゆくえをみまもりたい。
なんだか優勝がどこかよりも、
残留あらそいばかりに関心がいくようになってしまった。
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