わたしのうけもちは、2日目の「アセスメントについて」のコマで、
それがなんとか無事おわりほっとしている。
アセスメントとはなにかについて、
いちにちかけておさえていくのですごく気をつかう。
カンや経験にたよるおもいつきの支援ではなく、
障害特性に配慮して支援計画をたてていく、という内容だ。
毎年この「アセスメントについて」を担当しているので、
いいかげんスラスラはなせるようになればいいのに、
いつも復習をよほど丁寧にやらないとおもったことがつたえられない。
5年前の中央セミナーで、わたしははじめてこの行動援護研修に参加した。
当時わたしがうけもっていた利用者の方への支援がうまくいかず、
頭をかかえていたときのことで、
ほんとうにありがたいタイミングだった。
全国ではこんな支援が標準でおこなわれているということにおどろき、
島根でもはやくこれをもちかえってひろめないと、と
興奮つづきの3日間だったことをおもいだす。
講師は行動援護研修のテキストをつくられた方々で、
当事者からじかにきくはなしはとても迫力があった。
いまおもえば最高に豪華な講師陣だ。
行動援護のこのテキストをつくったスタッフは、
よくあれだけ密度のこいものを
短期間にしあげたものだと、研修のたびに感心する。
こまかな点まで配慮がいきとどいており、
はじめて自閉症の方への支援にはいるヘルパーにとって
適切なマニュアルとなっている。
研修をいまの形までととのえたプロジェクトチームの方々に感謝したい。
そうはいっても、できあがってから5年以上たち、
本来なら手をくわえる時期にきているだろう。
チームの方々によって、つぎのうごきがとりはじめられているときく。
行動援護サービスがひるまっていけば、
地域移行のためにかかせないツールになっていくだろう。
島根県の場合、このサービスがあまり利用されておらず、
従業者研修に参加しても、
このサービスを提供しようとする事業所はそうおおくない。
自閉症の方々にいい支援をとどけることで
よろこびをかんじるような職員がそだたないと、
なかなか実用となるサービスにならないのだろう。
行動援護サービスがひろまっている町は、
あつい気もちでこのサービスにとりくんでいる事業所が
連携しながら切磋琢磨している。
今回島根の研修にかかわったインストラクターは、
5名のうち3名が50代だ。
もっとわかい支援者が中心となってこのサービスにかかわらないと、
いつまでも名目だけのサービスにとどまってしまう。
応援団としてはいくらでも旗をふるので、
じっさいの支援にたずさわりたいという
事業所と支援者がふえることをねがっている。
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